ソアホックは、初期段階で発見出来ればその後の環境の変化や体重の管理などで、症状を軽くさせたり悪化を防いだりとできる病気でもあります。生後８週という早い段階で確認できたことはとてもラッキーであるといえると思います。うさぎの足底は犬や猫と違って、完全に毛で覆われていますが、何らかの原因で毛が抜けると足底を守るものがなくなり、薄い皮膚で直接床などにふれたり、歩いたりで炎症がおきやすい状態により発症します。この炎症がおきた状態をソアホックといいます。軽度の発赤からひどい炎症（潰瘍や膿）まで様々な症状があります。原因としては肥満の為に足の裏への負担がかかることや、スタンピング行為を多く行う、生まれつき足底の毛が薄いなどのうさぎ自体に問題がある場合と、飼育環境に問題がある場合になります。狭いケージであまり動くことがなくいつも同じ姿勢でいたり、床が平らで移動するときに足底の同じ場所がいつもあたっていたり、おしっこで床が湿っているなどで不衛生な状態で皮膚炎になりやすいなどです。うさぎの行動や環境に問題がないか見つめ直していただくことが大事になってきます。お気に入りの場所に心配な様子があるようですね。キューブハウスの場合には、うさぎさんの床となる面が平らになってしまいますので、原因のひとつとしても考えられそうです。ロフトの場合は、下網などを同様ですから、常に同じ部分があたってしまうということは少ないのかもしれません。ですが、足裏がすれてきているという診断ですから、心配ですよね。大好きな環境を取り除いてしまうということも、うさぎさんのストレスに繋がってしまうことも考えられますから、今の環境に手を施していただくことなどはいかがでしょうか？マットやすのこなどを取り入れてみるということです。販売されているものに少し加工をしていただくことなどが必要になるかと思いますが、うさぎさんに快適な空間となるように考えてみていただきたいと思います。もちろん一旦気になる環境を除いて、うさぎさんの様子、足裏の様子を見るということでもよいでしょう。そして、毎日足裏のチェックをしていただくことが必要なのかもしれません。このうさぎさんの弱点となることが足裏にあるということでもありますので、それを理解した上でつき合っていくということになるのだと思います。初期の段階でありますから、当店のOYKグルーミングスプレーを使って皮膚の環境を整えていただきながら、足裏の毛をふんわりと足裏全体を覆うように整えていただくとよいと思います。プロポリス軟膏やキチンクリームなども症状に合わせてご使用いただくと効果的ですよ。様子をみながらではありますが、赤みをおびてきたり、炎症がある場合には、獣医師に再度診断していただき、適切な処置をしていただくこともとても大事ですので、よく観察していただきたいと思います。