お迎えして２か月のようですから、新しい環境にも慣れてきている様子ではないでしょうか。毎日観察する中で、うさちゃんの個性なども少しずつ見えてきていると思いますが、食の好みはうさちゃんごとで違っています。またうさぎは保守的ですので、どちらかというと新しいものに対しては慎重な反応をみせることが多いものです。
生後４か月ですので、まだまだこれからいろいろな反応を見せてくれるようになります。生のものが嫌いと決めてしまうのではなく、食卓に上がる野菜や果物でうさぎに与えてよいとされる物をおすそ分けするつもりで、試すハードルを上げずに続けていただけるはずです。与え方もフード入れに入れるほか、飼い主さんが直接手から与える方法でもうさちゃんの反応は変わってきますし、飼い主さんのことをよく見ている様子ならば、目の前で美味しい！と食べてみせることもできます。またカットの仕方も角切り、薄切りなど変えてみることでも違ってきますし、与えるタイミングも、お腹がいっぱいの時をさける、遊んだあとの飼い主さんに興味を示している時などでも変わってくることが予測できます。
生のものは、産地や栽培時期の違いなどでも香りや味が違ってきます。生野菜や果物だけではなく牧草も同様です。興味を示さなかったものでも、時期が異なることで食べてくれたり、うさちゃんの気分の違いでも興味を示してくれることもありますので、あきらめずに続けることで結果が見られることも少なくありません。
生後４か月ですと体の成長状態によっては、そろそろフードの量を制限する時期にも入ってくると思います。このタイミングで他の食べ物への興味がわくことも期待できると思います。食事のメインとなる牧草とフードを中心に、焦らずに時間をかけながらこちらのうさちゃんの好みを見つけていただくことになるようです。
そして、緊急時の水分や栄養補給が必要になった時には、うさちゃんをしっかり抱っこしてシリンジなどでの強制給餌が必要になる場合があります。うさちゃんにとって苦手な抱っこを上手にできるように飼い主さんにもコツを見つけていただくことと、シリンジにも慣れてもらうこともこの先の課題になると思います。こちらについても焦らずにチャレンジしていただきたいと思います。