耳の温度について
先月で2歳になったミニウサギ2羽と保護された推定1歳のネザ-を1羽飼っています。
最近気温がとても高いので何もつけないと28度くらいになってしまうので、朝からエアコンをつけ部屋が23度くらいになるようにしています。
ですがうさぎの様子は、手足をしまってじっとしていて耳を触ると熱さは全く感じないくらいです。これはうさぎにとって寒いのでしょうか?またその場合の対処法を教えていただきたいです。
今年は特に連日厳しい暑さですので、エアコンを使用しながら室内の温度管理を行っていただくことが必須となっていると思います。暑さや寒さの感じ方は我々でもそうですが、うさちゃんでも個体差があります。整えた環境の中でどう過ごしている様子なのかを観察いただきながら、それぞれのうさちゃんに合った環境を見つけていただくことになります。
うさちゃんが過ごすケージ周りの温度は23~24℃を目安に、湿度50%程度ですと理想的です。またケージの中にひんやりグッズを取り入れている場合は、24~26℃ぐらいまでを目安にしてください。室温の計測もうさちゃんのケージ周りで確認いただきます。冷気は床付近に溜まってきますので、床面に近い場所で過ごしていますからその場所での計測が重要になります。
また、うさちゃんの耳には大きな血管があることで、体熱を放散して体温調整する器官でもあります。放散が間に合わないことで体内に熱がこもると耳が熱くなりますので、耳を触って熱さを感じないということは、熱放散がうまくできているともいえると思います。うさちゃんが手足をしまってじっとしているということですから、少なからず暑さは感じていないと考えられます。耳のほかに、体を伸ばして熱を逃がす様子なども夏の時期はよくみられますので、そうではない様子ですから、もしかしたら寒さを感じているのかもしれません。耳だけではなく、体にも触れてみていただきながら、温かさよりも冷たさを感じるような場合は、室温の設定を見直していただくことができるのではないでしょうか。体やお腹が冷たいようですと、動くことも少なくなっているならば、消化管の働きなどにも影響が見られてくるかもしれませんので、室温を上げてみることや、ハウスなどを取り入れてみるなどして、うさちゃんが暑さや寒さを感じた時に快適に過ごせる場所を選べるような環境にしてあげましょう。
複数のうさちゃんがいるご家庭ですので、それぞれのうさちゃんの様子を見ながら調整いただくことにもなると思います。そして、体調不良のサインが見られる時には迷わずに獣医師にご相談ください。
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