突然の変化ですので、どのような意味があるのかをうさちゃんを取り巻く環境全体を観察しながら探っていただくことになります。
牧草は食べて元気も見られていますが、ペレットフードだけを食べなくなっています。フードの品質に問題がないということですが、例えば新しい袋を開けたということがあれば、ロットの違いなどで香りや味が異なっていることが考えられます。同じフードでも牧草を主原料として作られていますから、収穫時期や製造時期が異なることで香りや味が変わってきます。本来保守的な様子を見せることが多いうさぎですので、些細な違いでもいつもとは違うと判断して口にしなくなるケースも少なくありません。
またペレットフードや牧草以外にも与えているものはありますか？ご褒美やおやつなどを与えている場合、それらへの反応なども確認してみてください。そちらは積極的に食べる様子があるならば、より美味しいものへと興味が移っていることも考えられますし、逆にご褒美類も食べないということでしたら、牧草以外は食べたくない、もしくは食べられないという状況ともいえるようではないでしょうか。
一日前というこの状況が見られ始めた時期に、環境の変化などがなかったかという点も振り返っていただきたいと思います。うさちゃんにとってストレスとなるようなことがあれば、食欲の変化が見られることもありますし、また我々でも夏バテなどで食べるものを選んでしまうことがあると思いますが、そういった様子がないかということも疑っていただくことも大事です。
牧草を食べているから問題がないとは言い切れませんので、まだペレットフードを食べていないという場合には、かかりつけの獣医師に診ていただくことがよいと思います。これからの時期は休診される病院も多いと思いますので、不安なまま過ごさずに何が原因となっているのかを見極めていただきましょう。お出かけの際には熱中症対策を万全にしていただきながら、暑さのピークなども避けて通院いただくことでも、うさちゃんへのストレスを軽減できると思います。