抱っこはうさちゃんにとって捕らえられることに繋がる行為でもあります。自然界で暮らしていたうさちゃんにとって逃げなければ捕まってしまいますので、本能から逃げだそうとする傾向があるのです。また飼い主さんが抱っこできるかな？嫌がられるかな？などと考えながらうさちゃんに近づくことで、その不安な気持ちや緊張を感じ取り逃げたり嫌がったりする様子も見られるのです。うさちゃんがそういった本能を持っていることを受け止めていただきながら接し方を見直していただくとよいと思います。
また、月齢的にも思春期などに入り始めていることで、うさちゃんも自我を見せるようになります。嫌なものは嫌だと主張しはじめてきている様子があることで、暴れたり、噛んだりすることで抱っこから回避できると覚えてきている印象もお受けします。そうなってしまうと、逃げられるまで抵抗する様子も見せるようになります。もし、抵抗する様子が強く見られているのであれば、抱っこについては少し時間を置いてからチャレンジいただくほうがよいのかもしれません。抱っこをすることではなく、飼い主さんに触れられることに慣れてもらうことを優先にするということもひとつの判断なのかもしれません。
撫でられることも好きな様子ですので、撫でられる場所の範囲を広げてみていただくことができると思います。おでこや頭のほか、背中や体の側面、しっぽなど徐々に慣らしてあげてください。頭を撫でられることは好きだけど、体に触れさせてくれないという時には、抱っこにつながる行為になると思います。慣れていないことでうさちゃんが逃げる様子も予測できますので、その場合も無理強いなどせずにゆったりとした気持ちで接してあげましょう。へやんぽの時であれば、追いかけたりせずに、うさちゃんから近づいてくるのを待ってから撫でてみてください。全身を撫でられることができるようになったら、抱っこにチャレンジしていただくとよいと思います。
また、キャリーに慣れてもらえるように、へやんぽの環境に設置しながら、扉を開けて中で自由に過ごしてもらえるようにすることもおすすめします。牧草やおやつを入れるなどして、自ら出入りできる環境をつくってあげてください。
うさちゃんが体を撫でられることを受け入れてくれることで警戒心もなくなってくることと、飼い主さんも緊張せずに抱っこへトライできるようになることで、抱っこの成功率も上がってくると思います。抱っこの仕方については、HPの飼育講座に掲載されておりますので、そちらもぜひご覧ください。
そしてお近くに当店のショップがございましたら抱っこ練習会にも参加してみませんか？うさちゃんと一緒に抱っこのコツを覚えていただける機会ですので、ぜひこちらもご検討ください。

第17回　抱っこの基本
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