ご家族の特定の人にだけ異なる反応がある時は、うさちゃんなりに理由があるといえますので、その理由を探っていただくことが大切です。どういった環境の中でどう過ごしているのかということをよく観察していただきたいと思います。
今回の場合はご主人にだけ噛みつく様子があるようです。放し飼いの環境ということから、うさちゃんはいつでも好きな時に好きなように行動できる状況でもあります。生後3か月ごろから見られ始めているようですが、この見られ始めた際に理由に結び付くようなことがなかったかを振り返っていただくことでも見えてくることがあるかもしれません。
3～4か月という月齢からは、思春期を迎えたことで自我が芽生え、縄張りの主張を見せていることも考えられると思います。また男の子ということからは、ご主人をライバル視している可能性もあります。ご主人のにおいがする椅子に対してもその場を陣取るかのように座って過ごすことは、この場所は自分の場所だと主張しているようにも捉えられるのではないでしょうか。体の上に乗るということにも優位性を主張している場合がありますが、この場合は噛む様子が見られないのかも確認いただきたいと思います。椅子に座っている時に噛む様子がなく、リビングで歩くときに噛みつくということですと、その場所や歩いている様子などにうさちゃんの噛みつくというポイントがあるのかもしれません。
噛みつくことをいけないことだと覚えてもらうには、その行為が見られた時に時間を置かずにその場でうさちゃんの行動を止め言い聞かせてあげることが必要ですので、しっかりと対応されているようにも感じられます。この行為が繰り返されることでうさちゃんも覚えてくれるようになるといわれていますが、こちらにも個体差が見られることですので、もしかしたらもう少し時間がかかるということもあるのかもしれません。大きな音などにも反応するともいわれていますので、床を叩く、いつもとは違う声色（低い声）で大きな声で叱ることなども有効的です。また目をみて言い聞かせてあげることも大事ですので、うさちゃんの顔の位置まで体勢を低くしながら叱ってみることも試してみていただけると思います。
リビングの中で走ってきては噛みつく様子ですが、どのような条件が揃うとみられるのか、条件うんぬんご主人の存在がわかることでいつでも噛むのか、この辺りもより詳しく観察いただくことからもうさちゃんの言葉の意味や対応策も見えてくるのかもしれません。
ご家庭ごとで与える環境が異なることですから、ケージやキャリーに入ってもらうことではないとなれば、サークルなどで一時隔離をしてみることや、あとは噛まれても傷にならぬように足元を保護することなどになるでしょうか。
まだ生後４か月ですのでこの後行動が変化してくることなども予測できますが、うさちゃんは行動を習慣化することもあります。行動がさらにエスカレートする場合もありますので、そのあたりも視野に入れていただきながら、環境を考えていただくことも必要になってくると思います。