お迎えされた環境にも慣れてきているからこそ、いろいろな行動の変化なども見られているのだと思います。うさちゃんはおしっこや糞でにおいつけも行う動物です。縄張りを示したり、自分の強さなども主張することがあります。
トイレの使い方としては、ケージ内のトイレを認識するようになっていますので、うさちゃんにとってのトイレの縄張りは、飼い主さんが与えたトイレと合致しているととらえていただけます。今回のお悩みがサークル内に放しているときですが、ケージ内で過ごすときにはトイレを使っているということであれば、このカーペットやクッションなどにおしっこや糞がみられていることには、においつけという意味合いが含まれるように感じられるのではないでしょうか。月齢も重ねてきていることで縄張りの主張なども見せ始めても不思議ではない時期ともいえますので、うさちゃんを取り巻く環境を改めて見直していただくことも必要になってくるのかもしれません。
サークル内で過ごすうさちゃんの様子をさらに観察いただきながら、どういったタイミングでおしっこをしているのか、その場所は決まっている傾向があるのか、関連付けられる状況などがないかを探ってみましょう。法則などがあるようならば、その状況を回避できる環境を与えていただくことで、見られる行動が変化することも考えられます。
クッションについても、うさちゃんが自分のものとして主張しているようにも感じられます。また興奮していたり、逆にリラックスしているときなどにもおしっこしてしまう場合もありますので、クッションを使っているときの状況も振り返っていただくことで見えてくることもあると思います。
においつけはうさちゃんの本能や習性からみられる行動ですから、やめさせることは難しいことです。おしっこで汚れることでうさちゃんの体も汚れてしまうということですと、状況をみながらいったん取り除いてみる、クッションではないおもちゃなどではどういった反応がみられるのかを観察してみるなど、うさちゃんも飼い主さんもお互いが納得のできる環境を見つけていただくことになるようです。クッションは寝転んだりして過ごすことも見せている様子ですので、うさちゃんも気に入っているようですと、なくなってしまうことは寂しいと感じることも予測できます。男の子の場合は去勢手術を行うことで生殖器系の病気を防ぐことに加えて、スプレー行為なども減少するともいわれていますので、こちらについても検討いただける予知もあると思います。
去勢手術については、そのタイミングやリスクなど、実際のうさちゃんを診ていただくことで具体的なアドバイスをいただけますので、今後お世話になる獣医師とともによく話し合われることが大切です。かかりつけの獣医師を見つけていただきながら、これからのことをご相談されることもお勧めいたします。