涙の症状が見られる時には、目や歯の病気のほか、感染症や目と鼻をつなぐ管が詰まっているなどの疑いももつことができると思います。一時期白い目やにまで見られていたようですが、目薬の効果もあり症状が治まったようです。ただ、また涙が出続けている様子が見られていますので、現状をかかりつけの獣医師にご報告いただきながら、どう対応することになるかを確認いただくことが大事だと思います。歯の噛み合わせに問題が起きているのであれば、その原因をより追究して、必要があれば処置していただく場合もあります。また歯には問題がないとなれば、どこに原因があるのかをしっかりと追究していただくことが大切です。体を舐めることが多くなったということも、何か関連していることがないか相談されることもよいのではないでしょうか。この数か月での変化ですから、取り巻いている環境の変化などがなかったか、飼育環境も今のうさちゃんに合わせて考えながら、暑さ対策もしっかり行えているのかも振り返っていただきたいと思います。湿り気が残るほどとありますが、体を濡らして気化熱で暑さをしのいでいることがないか、うさちゃんの過ごすスペースでの気温と湿度の計測を行っていただきたいと思います。年齢も重ねてきていますので、快適と感じる環境にも変化が起きている可能性も考えられます。去年までと同じ対策だから大丈夫ということではなく、今のうさちゃんに合った環境に整えていただきたいと思います。飼育環境のストレスということも含めてですが、過剰なグルーミングが見られる時には、何らかのストレスを感じている場合などとも読み取ることもできますので、環境全体を振り返っていただくことはとても大事なことだと思います。そして、ケージの中で退屈している様子がある時にも、体のお手入れに夢中になってしまうこともあるかもしれません。ひとりでも遊ぶことができる状況を作ってあげることで、見られる行動が違ってくるかもしれません。食べることが好きならば、牧草もたくさん与えてあげることでもよいのです。食べやすい環境になるように与え方を工夫しながら様子を観察していただくこともできると思います。加齢によることなのか、それとも具合が悪いことで見られている症状なのか、実際のうさちゃんを診ていただくことでわかることですので、改めて涙の症状が出ていることをご報告いただきながら、どういった理由が考えられるのかを一緒に探っていただきましょう。通院される時間帯なども考慮できるようならば、いくらかでも涼しい時間帯にしながら、熱中症対策を万全にしてお出かけいただきたいと思います。