特定の人にだけ違った反応を見せることは少なくありませんので、うさちゃんがそれぞれの人に対しての印象が違っているということだと思います。うさちゃんのもともとの性格なども関係していますから、抱っこだけではなく、撫でられることも好きではないということに加えて、年齢的にも思春期に入っていることで、嫌なことに対しての表現として威嚇する、噛むという状況が見られているのだと思います。また、うさちゃんとご家族との関係性によっても反応が違ってきます。これまでのやり取りの中からの上下関係として、ご主人が一番上に立っていて、その次にうさちゃん、そして飼い主さんが一番下として認識している可能性があるようです。お世話を行っている飼い主さんに対して一番自分の気持ちを主張していますし、更には警戒している様子が見られ始めていますので、この気持ちを和らげることができないかを考えていただくことができるのではないでしょうか。興奮してしまうことでも突発的な行動が見られることもありますので、興奮させないということもポイントになると思います。食事や掃除の場合なども、うさちゃんが他のことに気を向けている時に行うことはとてもよい方法ですし、お子様に行ってもらうことなどでもよいと思います。爪切りやグルーミングのための抱っこなども、担当を変えてご主人に行っていただくこともよいと思います。また、ご主人が側にいる時に威嚇してくる様子がある時には、ご主人から言い聞かせてもらうことでどういった反応が見られるのかも探っていただくこともできると思います。今のうさちゃんが見せる様子からは、やはり怖いと感じることだと思います。ただこの気持ちなどもうさちゃんは敏感に察知していることもありますので、更なる循環が起きていることなども考えられるようです。取り巻いている環境が見直されることや、無理やり抱っこされたという一番近い記憶が薄れていくことでも、見られる反応が変わる可能性もありますが、飼い主さんに大きなストレスとなることは、そのストレスがうさちゃんへも伝わりますので、どう対応できるかを皆様でよく話し合われていただくことになるようです。攻撃性を収めてあげられることとしての判断のひとつには、去勢手術を行うこともあります。ご家族で十分に話し合われながら、かかりつけの獣医師にもご相談いただくこともよいのではないでしょうか。