月齢的にもお年頃を向かえるようですから、思春期に入りつつある様子のようです。トイレの場所は決まっていても、縄張りの主張などとしてにおいつけの行為が見られることは少なくありません。ただトイレ以外でおしっこした場合、その汚れが体についてしまうようですと衛生面も心配になると思います。その場合はうさちゃんを取り巻いている環境を改めて振り返ってみてください。ケージ内には樹脂製のすのこのようですから、金網タイプのすのこよりもおしっこの落ち具合などが違っている可能性もあると思います。またサークル内には撥水加工のあるカーペットですから、おしっこが弾かれて玉になった状態で残っていることも予測できるようです。そうなるとどうしてもうさちゃんの体や足裏についてしまうようになると思います。トイレが一定ではなくなった場合には、その状況に合わせておしっこがつきにくくなる環境を考えていただきたいと思います。逆におしっこを吸水してくれるマットなどが活躍する場合もあると思います。うさちゃんの足裏やお尻部分を確認いただいて、おしっこの汚れが蓄積されつつあるような場合は、丁寧にブラッシングをしていただくようになると思います。目の前でおしっこがついてしまった時などは、すぐに拭いてあげることだけでも違いますが、ブラッシングの場合はグルーミングスプレーなどを用いて毛の間に蓄積された汚れ（尿やけ）を丁寧に取り除くように優しくくしを通してあげることで、汚れと古い毛が取り除かれるようになります。足裏の場合は両目ぐしやノミとりぐしなどの細かい目のくしが適しています。洗い流さないムースシャンプーなどを使っていただくこともよいと思いますし、汚れがひどい時には部分的に洗ってあげるという場合もあります。ケージのレイアウトについては、こちらのうさちゃんがケージ内をどう使っているのかをよく観察いただくことになります。どの場所ににおいつけをしているのか、その場所がある程度決まっているのか、またその行為を見せる場合の状況なども合わせて確認いただきたいと思います。何か関連性などが見えてくるようですとどう対応できるかという点を絞ることができるようになると思います。うさちゃんその子その子での行動が違っていますので、その意味をより探りながら試行錯誤いただくことになるようです。飼い主さんが対応した後のうさちゃんの行動によっては、より適した環境へとさらに工夫していただく場合もありますので、うさちゃんの気持ちを観察しながら探っていただきたいと思います。