モルモットとうさぎの同室での生活には注意点があり、それには相性やストレス以前に理由があります。その理由は気管支敗血症菌という細菌の疾患が、モルモットに非常に強く症状を見せるといわれているからです。うさぎは高い確率でこの病気の細菌を保持していて、その病気を媒介してしまうといわれています。うさぎにとっては症状が出ない病気ですので、気づかないうちにモルモットへ感染させてしまうことがあるのです。感染経路は飛沫や接触によるようですので、別室での飼育を考えていただくことや、どうしてもという場合などはある程度の距離をしっかり保つことで感染を防ぐ環境になるよう考えていただくことのほうが安心ではないでしょうか。モルモットの健康状態などもより慎重に観察いただくことが大事です。くしゃみや咳、鼻水などの症状が見られるような場合はすぐに獣医師に診ていただくこと、症状が見られたら他のモルモットに感染しないように隔離してあげること、ケージ内や用品なども消毒することなどの注意点もあげられます。それぞれの健康状態についても免疫力や抵抗力を上げておけるように、生活習慣や食事なども改めて振り返ってあげることもよいのかもしれません。後で後悔などしないためにも、かかりつけの獣医師にもご相談されることもよいと思います。ベストな環境なども具体的にアドバイスいただけるようにご相談いただきたいと思います。