うさちゃんそれぞれでの性格の違いがありますので、見られる行動にもその差があることです。お年頃になることで見られる行動が問題行動となる場合には、うさちゃんを取り巻いている環境を見直しながらそれでも変わらないという場合に、去勢手術という選択肢もあります。問題行動が減るというだけではなく、生殖器系の病気にかかりにくくなることにも繋がり長生きする傾向もあるようですので、繁殖を考えていないという場合はご決断されるご家庭も少なくないことです。もちろんその判断もご家庭ごとで異なっていることですし、また手術後のうさちゃんの様子についてもそれぞれで異なっています。手術を行ったから問題行動が100％なくなるということではなく、縄張りの主張や攻撃性などが減る、他のうさぎに対して寛容になるなどこちらにも個体差があるのです。もともとの性格が大きく関係していることもありますし、うさちゃんに与えている環境などから行動が助長されてしまう場合もありますので、うさちゃんを取り巻いている環境を振り返りながら、うさちゃんの気持ちを探っていただくことになります。飛び掛かってくる様子がどういった状況で見られているのか、例えばうさちゃんが驚いているようなのか、興奮しているようなのかなど見えてくることがあるならば、その状況を取り除くことで見られる行動にも変化がおきてくると思います。イライラしているような印象もあるようですから、他に気を向けることができるようにおもちゃなどを与えていただくこともとてもよいことですし、また牧草もたっぷり与えていただきたいと思います。歯を動かして十分に食べることができることでストレスの軽減にもつながりますので、牧草の与え方はぜひ振り返っていただきたいと思います。そして、叱らなければいけない時には名前は呼ばずに対応いただくほうがよいと思います。叱る時ではなく楽しいこと、うれしいこと、美味しいことなどのうさちゃんが名前を呼ばれることでよいことがある時に声をかけてあげることで、名前を憶えてくれます。いけないことをしている時には、行動を止めて目を見てしっかりと言い聞かせてあげましょう。叱られたことを理解して行動が変わった時に、いい子だね～と褒めてあげること、撫でられることが好きならばそのコミュニケーションもご褒美になりますので、たくさん撫でながら名前を呼んであげてください。ケージの掃除の時のルールがあるように、部屋んぽの際にもお互いが納得のできる環境がきっとあるはずですので、試行錯誤していただくことになると思いますがその環境を見つけていただきたいと思います。