年齢を重ねてくることでうさちゃんの日常の過ごし方にも変化が見られることがあります。ゆったり過ごすようになったり、食事の取り方などにもそれまでとの違いが見られることもあります。うさぎは正確にいえば、薄明薄暮性（はくめいはくぼせい）の動物です。明け方（薄明）と夕方（薄暮）など、昼や夜ではないこれらの時間帯に行動が活発になる生き物です。この本来あるリズムの中で過ごしている様子はあるようですが、慎重に観察していただくことは大事なことだと思います。食べた後には消化器官が働きますのでその後糞が排泄されることになりますが、食べない時間が続くことで排泄されるものがないですから糞も見られなくなります。うさちゃんの場合、食べない時間が長くなることでお腹の消化システムにトラブルが生じてしまう場合もありますので、いつでも食べられる環境になっているのかという点も確認いただきたいと思います。どのように牧草やペレットフードを与えているのか、今のうさちゃんにとって食べやすい環境になっているのかという点も振り返ってみてください。加齢によっての過ごし方の変化も７歳のうさちゃんですから見られても不思議ではないことですが、体重の変化や毛艶の状態、そして表情などにも不安な状況がないかも再確認していただきながら、今のうさちゃんの健康状態を知る上でも獣医師に診ていただくことで安心できる部分もあると思います。不安なまま過ごさずに今後お世話になる獣医師でもありますから、うさちゃんの現状を知っていただきながら、これからのうさちゃんへの接し方なども合わせてアドバイスいただけるようにご相談いただきたいと思います。