３歳という年齢ですが、行動の変化にはうさちゃんごとの個性が見られることですので、遅ればせながらの思春期の行動とも捉えていただけるのかもしれません。この１～２か月での変化ということですので、うさちゃんにとって何か心境の変化などが起きていたのではないでしょうか。飼い主さんの接し方なども含めて取り巻いていた環境全体を振り返ってみていただくこともできると思います。においつけの行動を示す理由などが隠されているようならば、その原因を取り除いてあげられないかを検討いただけると思います。特に奥様だけにスプレー行為を見せるという点にも、うさちゃんなりの理由があるようです。大好きだからこそ自分の印をつけたいということや、自分のほうが偉いという主張だったりするのかもしれません。スプレー行為は飼い主さん側から見れば問題行動となることですので、与えている環境を見直してみながら反応を観察していただくこともできます。部屋んぽの環境を小さく見直すことでもうさちゃんの反応が変わることがありますが、今回の場合は飼い主さんが一緒にいない、遊んでもらえないという点が不満として見られている印象があるようです。サークルを飛び越えてしまったり足ダンの行為も見せていて、そのうさちゃんの気持ちを受け止めていただくことも大切ですが、しつけとしての制限ある環境にどう折り合いをつけていくのかということを、ご主人と一緒にお考えいただくことになるようです。やめてもらいたい行動がある時にはしっかりとその意思を行動で示してあげることで、うさちゃんが理解しやすい環境となると思います。もちろん本能や習性から見られている行動ですから、100％その行為をやめさせることは無理なことでもあります。これまで通りのフリーの環境の中で、問題行動が見られた時にうさちゃんへどうその行動をしないようにと認識してもらえるのか、一旦ケージに戻すということを繰り返すのか、問題行動が見られた時点でサークルの環境を与えるのか、もしくは汚れてもよい環境にするのかなど、どこまでうさちゃんの行為を受け入れるのかということでも異なってくるようではないでしょうか。ひとつの対応だけが正解ということではなく、それぞれのご家庭の環境とうさちゃんの性格などから全く違ってくることですので、断定できるお答えではないことが心苦しいですが、お互いが納得のできる環境を見つけていただきたいと思います。飼い主さんとの関係性を示してあげることもしつけへと繋がることですので、スキンシップが好きなうさちゃんですから、遊ばせる時間の前にたっぷりとその時間をとりながら、うさちゃんの気持ちを満足できる環境になることで、その後の行動に変化が起きないかということも探っていただけると思います。まだまだ試行錯誤いただくことになるようですが、こちらのお宅に合った環境を見つけていただきたいと思います。