年齢を重ねることでうさちゃんの行動や様子などに変化が見られることがあります。体の変化や食欲の変化など様々な点に違いが見られるようになります。その中でも大きな変化として見られるのが下半身の筋力の低下があげられます。もともとうさぎは下半身が強い動物で、強い脚力で自分の骨さえも折ってしまうほど大きな筋力があります。高齢になると縄張り意識が弱くなり行動範囲が狭くなります。運動量が少なくなることで少しずつ筋力低下が起き、その体の中で一番目立つのが下半身です。行動に変化が起こることと同時に下半身の大きさや張りなどにも変化がでてきますので、体つきなども観察してみていただくこともよいのかもしれません。ケージの段差を踏み外したり、出入りがしにくくなっている様子などが見られると、少しずつ変化が起きていると捉えていただけようではないでしょうか。バランスがとりにくかったり、ケージへと戻ることがスムーズではない状況がありますので、今後も引き続きよく観察していきましょう。うさちゃんが過ごす環境を変えたなどのことがあれば、自分の縄張りの中なのか、今どの場所にいるのかを探るような様子も見られるのかもしれません。また、何か気になる音や気配などを感じることでも、周りの環境を探るような様子も見られると思います。どんなタイミングで見られる行動なのか周囲の環境なども観察しながら、関連性が見えてこないかということも探ってみてください。またケージへ戻る際にもこちらのうさちゃんに合った環境などが、ケージから出る時と同じように見つかるかもしれませんので、諦めずに様子を観察しながら考えてみていただきたいと思います。ただしケガに繋がるような場合は、飼い主さんが戻るお手伝いすることもよい方法です。危険がない環境で安心して運動させてあげるように環境を整えてあげましょう。行動の変化が見られ始めたことで不安な気持ちも生まれてくることですが、現状を受け止めながらこちらのうさちゃんに合った環境作りを行っていただきたいと思います。食欲や排泄の状態に不安な点がないことはとても安心できることです。今後の対応などや今の健康状態を改めて把握いただくためにも、定期的な健康診断の機会も作っていただきたいと思います。診ていただく獣医師とはこれから長いお付き合いになりますので、うさちゃんを十分に知ってもらう機会を作ることはとてもよいことなのです。加齢による変化なのか病気などが関連しているのかという点も、実際にうさちゃんを診ていただいてわかることもありますので、ぜひ良い関係性を今のうちから作っていただきたいと思います。当店のHPには店長君の飼育講座では、目指せ！ご長寿うさぎ！の記事もあります。ぜひこちらもご参考にしていただければと思います。 下記のバックナンバー2016年のトップから、それぞれのページに飛んでご覧ください。 https://www.rabbittail.com/newshistory/2016/0/3/0