生後8カ月の男の子ですので、思春期を迎え様々な行動も見られるようになる時期ではあると思います。大きく環境の変化を体験していることで、うさちゃんもその環境へ順応しようと試行錯誤しているのかもしれません。特定の人だけに見せる行動の場合は、うさちゃんにとってその人が他の人とは違うと捉えていると思います。今回は飼い主さん本人ですので、ご家族が増えた環境の中で飼い主さんにだけ主張しているとも感じられると思います。解釈の仕方は様々ですが、唯一甘えられる相手と思っていれば、思うがままの行動を見せてくることも考えられると思います。どういった場面で噛んでくるのか、改めてその前後の行為と環境なども観察いただきながら、何か関連性がないかということを見つけてみていただきたいと思います。また、叱る時には行動を止めてうさちゃんに向き合って大きな声などで、いつもとは違う飼い主さんを見せてあげてください。納得してくれているのかを確認いただきながらですが、場合によっては一旦ケージに戻すという方法もお取りいただくこともよいと思います。繰り返すことでなぜケージに戻されているのかを理解してくれますので、行動が次第に変わってきます。目を見て叱っても、その後の行動に楽しそうなうさちゃんの様子がありますので、叱られていると理解していない可能性もあります。もしくは叱られることでかまってもらえることを期待していることなどとも考えられるのかもしれません。飼い主さんが大好きで、自分に注目してもらいたいという気持ちからの行動という読み取り方もできると思います。年齢的には発情などにまつわる行動も見られ始めても不思議ではありませんから、更に主張を見せるようになることも予測できると思います。与えている環境も改めて振り返っていただくことも大事です。うさちゃん専用の遊び場になることで、縄張りや優位性の主張を無駄に見せずにすむ環境になることでも、うさちゃんの行動が変化してきます。へやんぽの時間も決して長いようではないですが、問題行動が見られる状況が遊び疲れたころなどであるならば、時間を短くしてみることでも行動が変わってくるかもしれません。繰り返しになってしまいますが、噛む行為が見られる時の状況をより詳しく観察いただきながら、見えてくることにひとつずつ対応いただいてうさちゃんの反応を見ていただきたいと思います。