盲腸糞は、タンパク質とビタミンと多くの微生物を含んだ大事な食事で、これを食べる事でうさちゃんはエネルギーを取り込みます。通常はうさちゃんが直接口にして食べてしまいますので、飼い主さんの目にふれる機会は少ないと思います。今回のように食べ残しと思われる状況がある時には、何らかの理由があると思いますので、その理由、原因を探っていただくことになります。大量の盲腸糞があったということと、最近目にする盲腸糞が増えている様子が見られています。まず食事内容を振り返っていただくことができます。盲腸糞を食べずとも栄養が十分取り込まれている時などにも、盲腸糞の食べ残しが見られるようになりますので、この点が該当しないか振り返ってみてください。また盲腸糞が見られる時間帯などにも目を向けていただけます。食事の時間帯が同じで盲腸糞がでる時間が遅くなったら、ストレスなどの影響で消化機能が低下している事も考えられる場合があります。腸内のサイクルがいつもと違っていることで、いつもは食べる盲腸糞も残してしまうこともあるのかもしれません。うさちゃんの詳細がわかり兼ねてしまいますので、お答えも難しいですが、うさちゃんを取り巻いている環境全体なども振り返っていただきながら、探っていただくことになるようです。成長を重ねているうさちゃんなどで、体重が増加しているような場合などにも、盲腸糞を直接食べられなくなっている場合もあります。口元にもっていってあげることで食べる場合もありますので、食べられない状態なのか、そうではないのかという点を確認いただくことでも、理由が見えてくるのかもしれません。食事内容や量の確認と、体格やその他の体調、盲腸糞ではなく排泄物の状態、そして取り巻いている環境など、全体を見ていただきながら探っていただきたいと思います。