お迎えして一年が過ぎたころから、トイレ以外の場所でもおしっこが見られている様子があるようです。大人の年齢を迎えていますので、思春期なども関係していることは考えられそうではないでしょうか。ただ単に排泄するだけではなく、縄張りや自分の存在の主張として、あちこちにおしっこをする場合があります。トイレを使っている様子もありますから、この頻度がある程度あるようですと、トイレの場所が決まっていないということではないような印象もあると思います。トイレを使う回数も少なく、一定の場所などが見えてこない場合は、トイレの縄張り自体がケージの中などと広範囲で捉えている可能性もあるのかもしれません。部屋んぽも場合には、楽しくて興奮することもありますので、おしっこが出てしまうことも少なくないのですが、遊んでいる時間が長くなることでおしっこをしてしまうような場合は、時間を決めて遊ばせてあげることで、おしっこしない状況を作ってあげられます。またおしっこしたらケージに戻す対応を取っていただくことでも、そのことが来る返されることで、なぜ戻されたのかということを覚えてくれるようになります。引っ越しという環境の変化を体験していますので、新しい環境に慣れるまで様子をよく観察いただくことも大事です。しっぽの付け根部分の脱毛も、よく見ていただきたいと思います。どういった理由で見られているのかを探っていただくことが大事です。炎症などはないか、自分で毛を抜いているようなことはないかなど、脱毛の理由がみつかるように、よく観察いただきたいと思います。また、トイレが一定ではありませんので、おしっこの上に座ってしまうなどの状況もあれば、お尻付近の衛生面が保たれない場合も考えられます。その場合は環境自体をもう一度考えていただく必要もでてきますので、今のうさぎさんの状態と、取り巻く環境全体も確認いただくことが重要です。ペレットや牧草へのこだわりも強くなく、与えるものを食べてくれるうさぎさんですから、この点はとても大きな強みだと思います。年齢と体格にあった内容となっているのかを振り返っていただくこともよいことかもしれません。そして不安がある時は迷わずに獣医師に診ていただきましょう。引っ越しされたこともありますので、かかりつけの獣医師が変わるような場合があるならば、今後診ていただける獣医師に健康診断を兼ねてお訪ねいただくこともよい機会となると思います。