お迎えしたばかりの環境ですので、うさぎさんも新しい環境に慣れようと頑張ってくれている時期だと思います。目の周りに症状が見られているようですので、獣医師に診ていただき、処方していただいたお薬で症状が落ち着くか観察いただくことになります。脱毛した部分の炎症が落ち着いてくることで、時間はかかると思いますが毛もまた生え揃ってくるようになるはずです。食欲も変わらずにあることはとても心強いことですから、今後もよく観察いただくことになりますが、症状が軽減しない、悪化する様子がある場合は獣医師にご連絡いただくことが大事です。眼軟膏を塗る際にはうさぎさんをしっかりと抱きかかえながら、下まぶたの場合は引き下げるようにしていただくと結膜が見えてきますので、その部分に軟膏をのせます。上まぶたの場合はまぶたをひきあげるようにしてまぶたの奥に軟膏をのせます。文面ではコツなどもわかりにくいと思いますので、獣医師に直接教えていただくことが一番よいと思います。うまくいかない場合はご相談いただくことがよいでしょう。そして目の周り、まぶたを広げる状況をつくりますので、手は事前にしっかりと洗っていただいて、爪は短く切って整えておくことも大事です。目を傷つけないように注意いただきます。私たちでもそうですが目の周りはやはりデリケートですので、無理な力を入れないであげられる状況を作っていただくことが望ましいことです。そのためにもしっかりと抱きかかえることが必要ですので、動いてしまうような場合はタオルなどでうさぎさんの体を包んであげることもよいと思います。下半身が不安定にならないことも、抱っこが上手にできるコツのひとつです。ご家族の方がご一緒であれば、うさぎさんを抱きかかえる係と、軟膏を塗ってあげる係と役割をわけて二人で行っていただく方法でも上手にできます。うさぎさんそれぞれの反応も違っていますので、安心して抱っこされる環境を見つけていだきたいと思います。そして軟膏を塗り終えて抱っこから解放してあげた後に、牧草やペレットなどをご褒美として与えていただくこともよいと思います。抱っこを受け入れてくれていますが、本来ならば逃げる様子を見せても不思議ではない状況と捉えれば、苦手なことだけどその後に美味しい物がもらえる、楽しいことがあると関連して覚えてもらえますので、苦手なことのストレスを軽減してあげられます。まだ子うさぎさんですので、今まさに体験している環境の変化などでストレスを感じていることもあると思います。子うさぎさんの体調は急変する場合も少なくないですので、今後も慎重に観察いただいて、不安な点がある時にはすぐに獣医師にご相談ください。