急に食欲がなくなり、ペレットも牧草にもあまり興味を示してくれていないようです。獣医師にも診ていただいて、お腹の状態や歯についても問題は見られていないようですが、回復のきざしがなかなか見られていないようですので、とても心配でいらっしゃると思います。北海道という地域ですので、気温もだいぶ下がってきていることだと思います。お住まいがマンションですから気密性などもあると思いますので、室温の管理は難しくない場合もあるのかもしれません。それでもうさぎさんそれぞれで個体差がありますので、飼育環境の温度や湿度が適正の範囲であっても、快適と感じてもらえていない可能性もあると思います。うさぎさんの耳も冷たいようですから、十分な暖かさを感じてもらえているとは言い難いようでもあります。うさぎさんが過ごしているケージ周りでの温度も計測していただけておりますか？同じ室内でも場所によってはその温度も変わってきますので、エアコンやヒーターの設定温度ではなく、うさぎさんが過ごしている場所の温度を把握していただくことが大切です。マットタイプのヒーターもご準備いただいたようですが、上手に使用できていないようですと効果も見込めないこともあると思います。ただ、上に乗ることだけではなく、倒れないようにケージの側面に立てかけていただいたり、ケージのすのこや下網の下部分に設置していただくことでも、効果は少なくなりますが柔らかい暖かさを与えていただけることもあります。ケージの中に取り入れるタイプのヒーターの場合は、コード部分やまた本体も齧ることなどがないよう確認していただくことも必要になってきます。飼い主さんが在宅時によく観察いただいて、危険のない使い方ができているのかを確認いただくことが必要になります。耳だけではなく体の表面も冷えているような様子がありますので、やはりもう一度うさぎさんを取り巻く環境を見つめていただきたいと思います。ケージの中にハウスを取り入れていただくことも暖を取ることができる環境のひとつになります。うさぎさんが中に入ることで、自らの体温で温まることができる環境が生まれます。うさぎさんが寒さを感じているような場合は、暖をとることができる環境を考えていただくことで、今見られている症状に変化が見られるのかを観察いただけると思います。へやんぽの際に元気に走り回る様子もあるようですが、やはり食べてもらうことがなによりも重要ですので、食べる様子を見せない原因がどこにあるのか、気になる点はその環境を見直していただきながら探っていただくことになると思います。そして引き続き獣医師にもご相談いただきながら、何が原因なのかを一緒に探っていただきましょう。