年齢を重ねていくことで、若い時とは違った様子や状況なども見られるようになります。食事についても、チモシー牧草が中心となる内容はとても素晴らしいことです。牧草でさえもひと種類だけではなく、複数のものを与えていただくことでうさぎさんがその時食べたいもの、食べられるものの選択肢が広がります。また野菜や果物なども、食べてくれる様子があれば、そのものを選んで食べているともいえることなのです。確かに小さい頃に食べ物の味を覚えてもらうということが言われていますが、このこともやはり個体差があることなのです。食べてくれる場合もあればそうではないケースもあります。また年齢を重ねたうさぎさんでも、興味を示して食べてくれることもあるのです。諦めずに与えてみるということを続けていただくことも重要なのです。こちらのうさぎさんは硬いものに興味を示してくれるようですので、生の野菜や果物などに捉われずに乾燥させたものもチャレンジしていただくことでも、食事の幅を広げることに繋がるのかもしれません。ひとつのものでも、一度与えて食べなかったからもう食べないということではなく、与え方を変えてみることや、別の時期にまた与えてみるということも大切なのです。野菜や果物などは、それぞれで味も形状も変わりますので、その時の好みに合わなかっただけという解釈もできるのです。生がだめだったら乾燥させてから与えてみることでも、興味の示し方が変わってきます。私たちでも味の好みが変わるように、うさぎさんにとってもそのことが当てはまることがありますので、試してみていただきたいと思います。野菜や果物などは飼い主さんの食卓に上がるものの中で、うさぎに与えられるものをおすそ分けのような形で試してみていただければよいと思います。リンゴもこれから旬を迎えますので、もしかしたら興味を示してくれるかもしれません。固いものという好みもわかっていらっしゃいますので、皮ごと与えられるものを選んで試してみていただくこともよいと思います。生ではだめだったらスライスして干してから与えてみてください。うさぎさんも今度はなに？と興味を示してくれるかもしれませんよ。お手製の干し野菜や果物は、カビなどに注意して保管していただくことが必要になります。与える量は極少量からスタートしていただいて、うさぎさんの様子を観察いただくことが必要です。食べられるようになっても、たくさんを与えずにその量はしっかりと管理していただくことが必要になります。そして野菜や果物だけにとらわれるのではなく、食事内容全体をみていただきたいと思います。かかりつけの獣医師の言葉にもあるように、牧草を好んでたくさん食べてもらえることが何よりも重要です。牧草好きだということは大きな強みともなりますので、今後とも積極的に食べてもらえる環境つくりを心がけていただきたいと思います。そしてサプリメントについても、年齢を重ねてきているうさぎさんですから、どういったところが弱くなってきているのかを探って選んでいただくとよいと思います。お腹の調子なのか、足腰なのかなどによっても、選ぶものが変わってくると思います。サプリメントもそうですが、飼育環境についても今の状態で快適に過ごせているのかということも改めて観察いただくこともよい時期だと思います。かかりつけの獣医師ともご相談いただきながら、よりご長寿さんを目指して過ごしていただきたいと思います。