午前中に見られる盲腸糞について
我が家のロップイヤーラビット(2才雄)についてですが,朝食は毎朝,午前6時ころペレットを与えております。しばらくしますと午前9時から11頃までの間に大量の盲腸便が肛門付近に付着するとともに、床の至るところにも付着し、拭き取ってもすぐに汚れてしまい、足や体が便で汚れてしまいます。また、手足を伸ばしくつろいでいる時にも、肛門から自然に盲腸便が漏れていることがあります。この症状は午前中のみであり、午後から夜にかけては普通の硬くて丸い便に戻っております。このことから動物病院を受診したところ、整腸剤を処方され様子を観察しておりましたが、あまり効果が見られないようでしたので、整腸剤の使用は中断しております。そこでお伺いいたしますが、この症状はペレットの量の加減によるものでしょうか?それとも消化器系の疾患等によるものなのでしょうか?お忙しいところ恐縮でございますが、ご教示のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
盲腸糞はタンパク質とビタミンと多くの微生物を含んでいる、うさぎにとってのエネルギー源でもあります。一般的に朝から午前中にかけて作り出され食べています。通常はうさぎさん自らが直接口にしていますので、飼い主さんの目にふれることが少ないのですが、場合によっては食べ残しが見られることもあります。この食べ残しや、盲腸糞の時間帯に変化がある時、食事の時間帯も関係していて、食事時間が同じでなおかつ盲腸糞が出る時間が遅くなったなどがあれば、ストレスなどの影響で消化機能が低下していることが考えられる場合もあります。今回の場合、最近になって見られてきている状況なのか、それとも長年に渡り見られていることなのかということでも、捉え方が変わってくるのではないでしょうか。いつもと同じ時間の食事で、盲腸糞が食べられることなく残っている状態がずっと続いているというならば、体のメカニズムからくる自然の状態の中で、たくさんの盲腸糞が作り出されているといえるのかもしれません。これまではしっかり食べていたのに、食べ残しが多くなっているというならば、理由があるのだと思います。本来であれば栄養価を取り込むために食べられるべき盲腸糞なのですから、それを食べないという様子からは、食事内容を見直していただくことも重要なのだと思います。必要以上の栄養を与えていないか、また体重が増えるなどして食べることができない状況になっていないかという点も振り返っていただくことが重要です。うさぎの場合朝から夕方までは休息している時間帯でもありますので、朝に与える食事量は夜与える量よりも少ない量でもよいでしょう。適正な体重で適正な量のペレットを与えているならば、与える総量は変えずに朝と夜の割合を替えていただくことも試していただけると思います。また繊維質である牧草をメインなどにしていただくことでも、消化システムの状況に変化が生まれるのかもしれません。そして盲腸糞と思っているものが、軟便などである可能性も疑っていただくことも大事だと思います。お腹の調子を整えてくれる作用ももつ牧草をしっかりと食べてくれているのかという点はやはり振り返っていただきたいと思います。そして状況が変わらないという場合は特に、病気の可能性がないかを再度かかりつけの獣医師に診ていただきましょう。この時整腸剤を中断したということもご報告いただくことも大切です。お腹の調子もそれぞれのうさぎさんで変わっていることです。排泄までのメカニズムは同じであっても、食事内容と与えられている環境、そしてうさぎさんの体調によって、見られる様子には本当に違いがあることです。こちらのうさぎさんの状態がどういったことで見られているのかということは、うさぎさんを取り巻く環境全体を見回していただくことで見えてくると思います。盲腸糞についてのお悩みですが、その部分だけではなく全体をよく観察していただいて、ヒントが隠されていないかを探っていただきたいと思います。
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