足の部分に毛が薄くなっている箇所や、毛がなくなっている部分がある、またその部分に炎症が見られている様子ですので、うさぎに見られる疾患のソアホックの症状ではないかと思われます。この症状は実は多くのうさぎさんの足裏に隠れていることが少なくないのです。また後ろ足だけではなく稀に前足に見られる場合もあるようですので、それぞれのうさぎさん事で見られる箇所や状況が変わってくることでもあるのです。この症状が見られる原因として考えられることは、肥満の為に足の裏への負担がかかることや、爪が伸びている、スタンピング行為を多く行う、生まれつき足底の毛が薄いなどのうさぎさん自体に問題がある場合があります。また、飼育環境に問題がある場合には、狭いケージであまり動くことがなくいつも同じ姿勢でいることが多かったり、床が平らで移動するときに足底の同じ場所がいつもあたっている、おしっこで床が湿っているなどの不衛生な状態で皮膚疾患になりやすいなどが考えられます。こちらのうさぎさんは肥満気味ということと、同じ場所でじっとしていることが多いようですので、これらの点が原因として挙げられるようではないでしょうか。症状のある左足が普段過ごしている時にどういった場所にあるのかということも振り返って観察していただくことでも、理由が確定できることにもつながると思います。お気に入りの場所が硬い床面ということですので、涼しいところ、冷たいところを選んでいるという可能性はあると思います。足裏に優しい環境で涼しく快適に過ごすことができないかということも考えて対応していただくことでも、見られる行動に変化がおこる可能性もあると思います。炎症が見られていますので、まずは獣医師に診ていただくことと、肥満を軽減できるように食事内容を見直してみていただくこと、そして飼育環境も合わせて考えていただくことが必要になってくると思います。