生後2ヶ月の成長期のうさぎさんですから、十分な栄養が必要な時期です。食欲も見られているようですが、実際に食べている内容を見ると牧草を多く取り込んでいるためか、ペレットを残している様子が伺えます。成長期の場合はペレットを食べ放題にしていただいて、牧草の量を管理していただくことが望ましい環境になります。食べ放題とはいっても、朝夕と一日二回与える時に餌入れが空っぽになっている量がその子ごとの適量になります。そして牧草は朝夕それぞれ一掴み程度の量を与えていただくことでよいのです。牧草の多くは繊維質ですので、お腹の中を掃除するように排泄を促す作用もあります。その場合に取り込むべき必要な栄養素までも一緒に排泄してしまうケースもあり、成長不良を起こしてしまううさぎさんも中にはいるようなのです。元気な様子と排泄物の状態にも問題がないということですから、本来であれば体重がぐんぐん増えてくる時期です。そうではない状況が見られていますので、この食事内容を見つめていただくことは必要なのかもしれません。今回の場合はペレットを優先して食べてもらえる環境を作って観察いただくことがよいのではないでしょうか。また牧草もより栄養価の高いアルファルファ牧草を与えていただくこともお勧め致します。食事内容を見直していただきながら、健康診断を兼ねて専門家に直接診ていただくことももちろんとてもよいことです。お迎えされて環境の変化を体験中ということもありますが、症状として見えていない体の不調や変化などがあるのかもしれません。今の成長状態を診ていただきながら、食事内容についてもこちらのうさぎさんにより合ったご指導をいただくとよいと思います。