1歳になるうさぎさんですので、年齢的にも思春期や発情期と思われる行動が見られても不思議ではないと思います。お迎えされて2か月半ということですから、飼い主さんも感じられているように今の環境も十分に熟知してきていることだと思います。飼い主さんのことや与えられている環境を認識することで、今度は自分の気持ちを行動で見せることもあると思います。縄張りの使い方が変化してきたり、接し方が変わったりということは、うさぎさんの中でお迎えされた頃とは違った様子があると捉えていただける部分もあるのではないでしょうか。その理由のひとつとして、思春期や発情期を向かえているということもあると思います。今回のうさぎさんの行動も、自分の存在をより主張するような行動とも感じられる様子です。うさぎさんの行動の変化には、うさぎさん自身の変化もそうなのですが、うさぎさんを取り巻く環境に変化があることでも行動が変わります。飼育環境だけではなく飼い主さんや飼い主さんを取り巻く環境の変化なども感じ取っているのです。うさぎさんを取り巻いている環境全体をもう一度振り返ってみていただきながら、何か原因となることがないかを探っていただくこともできるのです。トイレ以外の場所でもおしっこや糞が見られることには、興奮していることでつい出てしまっているということのほか、においつけの意味として見せていると解釈できます。ケージの中でも活発に動いていることは、気持ちが高ぶっている様子ともいえるようです。甘えてくる様子もありますから、自分のことをもっと見てほしいという気持ちなどもあるのかもしれません。思春期が訪れていることも十分に感じられますので、温かい目で見守っていただくことにもなると思います。また食べるということや、遊ぶということなどに気を向けてもらえる環境を作ってみることもよいと思います。イネ科の牧草をいつでも好きな時に食べられる環境にしてあげることや、おもちゃなども取り入れていただくことでも見られる行動に変化が起きることも考えられます。