1歳という年齢ですので、思春期が訪れていることも考えられると思います。縄張り意識がより強く見られたり、自分の強さ（優位性）も主張することが見られる時期でもあります。自我をしっかりと表現しているからこそ、気に入らないことがあればその気持ちを行動で示しているといえると思います。わがままな行動や気持ちを受け入れることで、うさぎさんがそうすれば望みが通ると解釈してしまい繰り返して行動を見せるようにもなります。そうなれば更なるわがままな行動が見られてしまうのです。ケージの掃除は行わなければいけませんから、スプレー行為を見せても行う必要があります。この時噛みつかれる可能性もある状況ですから、皮の手袋などで手を保護して対応していただくことも必要なのだと思います。またサークルで遊ばせる時間などは、いつもと同じ環境を与えていただいて、その時まで待ってもらう必要もあると思います。スプレー行為を見せても今はまだだめだと教えてあげることが必要です。気に入らないことがどういった場面であるのかということを考えていただきながら、対応していただくことになると思います。要求を全て受け入れるのではなく、そうできないこともあることをうさぎさんにも理解してもらうことがしつけといえるのです。またスプレー行為が見られても慌てないような環境作り（汚れても掃除しやすい環境）もよいのかもしれません。環境が整うことで飼い主さん側に余裕が生まれますので、うさぎさんへの接し方にも違いが生まれてくると思います。また去勢手術を行うという判断もあるのではないでしょうか。まだ手術を行っていないという場合は、こちらも視野に入れて考えていただくこともよいのかもしれません。スプレー行為の軽減や攻撃性も減ることがあります。全ての問題行動がなくなるわけではありませんが、今の段階で手が付けられないという状況でもありますし、何よりも飼い主さんに噛みつくという行為を繰り返さないためにもので、手術もひとつの判断ではないかと感じられます。もちろん手術に関しても不安や疑問などがあると思いますので、こちらに関してはかかりつけの獣医師にご相談いただきたいと思います。今のうさぎさんの状態をご報告いただきながら、手術を行った場合の想定できる状況なども詳しくお話しいただけるようお願いするとよいと思います。