お年頃のうさぎさんですので、疑似妊娠の行動が見られたとしても不思議ではないと思います。また与えられている環境によっても疑似妊娠の状況が見られやすいという場合もあるかもしれません。他にうさぎがいたり、マウンティングされるような状況があれば、疑似妊娠のきっかけになります。本能から見られる行動ともいえますので、この行為自体は病気ではありません。時期がくることで自然と収まるのですが、頻度が多いことと、状況がエスカレートしている様子などもありますので、不安もあるのではないでしょうか。かかりつけの獣医師のご意見にもありますように、食欲と排泄の状態に問題がなければ見守っていただける状況ではあります。興奮している状況も見られると思いますので、その場合はそっと見守っていただくことがよいと思います。興奮が興奮を呼び、更に行動がエスカレートする傾向がうさぎにはありますので、無駄に興奮させないということも重要になってきます。また、あまりにもひとつの行動に熱中しているような場合は、我に返してあげることも必要になります。この場合も行動がエスカレートしやすい状況ですので、行動を一旦止めてあげるという対応も必要になります。縄張りの主張などや攻撃性などが見られるようになったりして、問題行動に発展するような場合には、避妊手術という判断もあります。赤ちゃんは考えていないということがあるならば、年齢的にもよい時期ですので、選択肢のひとつとなるのではないでしょうか。この点についても獣医師にご相談されることもよいと思います。メスの場合は生殖器系の病気の発症率が高いですので、適した時期の避妊手術を推奨する獣医師も近年はとても多いのです。手術や術後、またリスクなどについてもしっかりとお聞きいただいて判断いただくことが大切ですので、ぜひかかりつけの獣医師にご相談いただきたいと思います。