生後6ヶ月ということですので、お年頃の年齢となってきているようではないでしょうか。縄張りや優位性などの主張も見せ始めても不思議ではないですし、発情などにまつわる行動も見られるようになる時期といえるようではあります。ご家族など複数の人と過ごしている中で、特定の人にだけ見せる行動がある時は、その相手を認識していることはまず間違いないと思います。そしてその人に対して何らかの意味を持って見せている行動と推測できることだと思います。噛む行為が見られる時はマウンティングの行為の延長に見られています。マウンティングの行為は繁殖行為や発情していることなどで見られることがありますが、それ以外でも順位付けの為にも見せる行動です。今回は女の子のうさぎさんですので、この順位付け、優位性を示している行為として捉えられると思います。またマウンティングを行うことでうさぎさんは興奮してきますので、行動がエスカレートして激しくなった先に、噛むという状況も生まれているのかもしれません。相手が決まっていて噛むまでの行動が予測できる状況ですので、この行為ができない環境を考えて与えていただくことがよいのかもしれません。噛むことを止めさせるというよりも噛むことができない環境にしてあげるというように考えていただく方がよいと思います。思春期に入り、自分の気持ち（自我）も行動で見せてくれることは、成長してきている証拠でもあります。お年頃になることで、うさぎさん側からしてみれば本能や習性で見せている行動が、飼い主さん側で捉えると問題行動となることも少なくありません。本能から見られる行動を止めさせることは難しいですが、そうできない環境を作ることはできると思いますので、穏やかではない様子が見られる時には、うさぎさんの側を少し離れてみるなどして、様子を観察していただきたいと思います。うさぎさんとの順位を明確にしようと頑張っていらっしゃる様子もありますが、うさぎさんの性格によってはその行動さえも嫌な行為として捉えてしまうこともあり、より上位にいるのは自分だと主張するようになることも考えられると思います。噛むことを常に見せる状況ではありませんので、仲良く過ごせる時間が増えるように観察していただきたいと思います。うさぎさんを含めたご家族皆様を取り巻く環境全体も観察していただくことで、順位付けの行動を見せる時とそうではない時がきっと見えてくると思いますので、その環境の違いがどこにあるのかということを探っていただくことでも、今後の接し方が見えてくると思います。