うさぎさんそれぞれに個性がありますので、その個性も受け入れていただきながら、うさぎさんとの関係性を築いていただきたいと思います。懐かないと表現されていますが、懐き方という様子さえも、それぞれのうさぎさんで違っていると思うのです。もしかしたら飼い主さんが考えている懐かれ方と、うさぎさんが見せている行動に差があるのかもしれません。飼い主さんの側を離れない、後をついてくるなどの明らかに甘えているような様子は、全てのうさぎさんが見せることではありません。そしてこういった行動を見せることだけが懐いている、甘えているということでもないと思います。運動してくれないということには、うさぎさんがリラックスして休息している時間を優先しているともいえると思います。活発に動く子もいれば、そうではなくゆったりと過ごす子もいますので、同じ環境を与えてもそれぞれで見られる行動に違いがあることが個性となるのだと思います。運動不足を解消したいという飼い主さんの気持ちがありますが、うさぎさんがそうせずに過ごしているという点も受け止めていただくことは重要です。その上で、どういった環境ならば興味を持ってもらえるのかということを考えていただくことで、運動したいと思うような気持ちをうさぎさんに与えてあげられるのではないでしょうか。ケージから放した時に定位置があって、その場所がお気に入りといえるようではありませんか？その場所で過ごすこともきっと楽しみのひとつとなっているのだと思います。その時間とはまた別に、楽しい環境もあるということを気づかせてあげていただくとよいのだと思います。ケージから出してあげる頻度が毎日ではないということも、こちらのお宅のルールとなっていると思います。それならば、ケージの中で遊ぶことができる環境を考えていただくこともよいでしょうし、普段とは違う遊び場を別に作って与えてみるということでも、うさぎさんの反応を観察していただけると思います。ちょっと段差があることなどでも登ったり下りたりすることができますし、暗がりなども好みますので、ハウスやトンネルなどを与えていただくこともよいと思います。また足元も滑りにくく動き回れる環境かということも合わせて考えていただくことも重要です。うさぎさん視点で考えた時、飼い主さんのことも毎日の生活リズムもちゃんと理解して過ごしていると思います。鼻でつんつんしてくる様子は懐いているからこそ見せているともいえると思います。うさぎさんの個性によってその表現方法が違っていますので、こちらのうさぎさんの行動がどういった時にどう見られるのかということを探っていただきたいと思います。そして噛む様子が見られてきているようですが、年齢的に思春期に入っている可能性があると思います。より自我を表現してくるようになりますし、発情などを向かえることでも行動に変化が見られることがあります。噛む部分が決まっているようですが、その時のうさぎさんと飼い主さんを取り巻く環境全体を思い返してみてください。意味があって見せている状況でもありますので、その言葉の意味を探っていただきたいと思います。行動ひとつだけを見て判断するのではなく、その前後の様子からどういった意味があるのかを考えることができますので、よりよく観察してみていただきたいと思います。敵対意識という表現がありますが、もしかしたらそうではなく甘えなどから見られている場合もあるのかもしれません。状況を観察していただいて、敵意などがあって見られているような場合は、そうせずにすむ環境を与えていただくことで、噛む行為は見られなくなると思います。噛む部分も決まっていますので、その場にたどり着くことのない環境にしてあげることで、問題行動に発展しないといえるのではないでしょうか。与えている環境を見直していただくことでもうさぎさんが見せる行動に変化がおきると思います。