年齢的にも自分の存在（縄張りや強さなど）を行動で示してくる時期ではあります。飼い主さんの動向にも敏感に反応するうさぎさんですので、どちらかというと警戒心の強い性格を持っているといえるのではないでしょうか。性格によって見られる行動は大きく変わりますので、この性格なども影響しているのだと思います。飼い主さんを信用していない、嫌っているということではなく、このうさぎさんの性格から見られている行動だと思います。また自分の納得のいくように過ごすことは、自我も強い子なのではないでしょうか。だからこそ飼い主さんの気持ちで動いた時、自分の気持ちが乗っていない時には逃げる、避けるといった様子を見せるのだと思います。今はその気がないよという言葉として感じられたりはしませんでしょうか。近寄ってきてくれた時は、うさぎさんも飼い主さんが気になっている時なのだと思います。この時にすぐに反応せずにもう少し行動を起こすのを待ってみることで、うさぎさんがどうしたいのかの反応を観察していただくことができます。飼い主さんが先に動くことで、うさぎさんの気分が変わることもありますから、次の行動まで待ってみることでも、その後の状況が変わってくると思います。うさぎさんの方に興味を持ってもらえる状況を作ってみるのです。もちろんうさぎさんがその気にならなければ、お互いがそれぞれの時間を過ごすことにはなりますが、うさぎさんの気持ちを待ってみていただくことも、楽しみになるのではないでしょうか。過ごしている環境の縄張りのチェックやひとり遊びを一通り終えることで、次はその場にいる飼い主さんへと興味を示してくれるようになるのです。その時を待ってみていただきたいと思います。ケージの中の縄張り意識も強かったようですが、その様子も軽減されてきているようですし、手からおやつなどを食べることは飼い主さんを認識していなければ見せない行動です。もっとうさぎさんと触れ合いたい、通じ合いたいという気持ちはとてもよくわかります。一緒に過ごしているのですからもっと仲良く接したいとうさ飼いさんは皆様思うことです。その飼い主さん側の気持ちはもちろんそうなのですが、うさぎさん側の気持ちの状態も考えていただくこともお願いしたいのです。それぞれのうさぎさんで表現も性格も違っています。その個性を受け止めていただきながら接していただきたいと思います。まだ一歳半の年齢です。これからもっとたくさんの行動を見せてくれますし、お互いの関係も作られていく段階ですので、焦らずにうさぎさんのペースも感じながら接していただきたいと思います。