消化管が思うように働いていないことで、排泄物に変化が見られていたようです。お腹がいつもとは違う状態ですから、食欲や様子などにもその影響が見られることではあります。食欲については問題がないようではありますが、水を積極的に飲むという行為が見られていないようです。これまで飲んでいた量からかなり減っていますので、この点はとても心配だと思います。生野菜から水分を取り込むことができるような環境作りはとてもよい判断です。ただし、きゅうりやレタスなどはあまり与えないほうがよいと紹介されていることもありますので、多くを与えない、続けて与えないということは必要になってきます。また水の与え方も再度確認していただきたいと思います。給水ボトルから与えている場合には、水がちゃんと出ていているかということと、取り付け場所がこちらのうさぎさんにとってベストな位置であるかという点もご確認いただくとよいと思います。また器で与えていただくことも試してみていただけると思います。この時、固定式の餌入れを水入れとして使っていただくことがお勧めです。この場合もうさぎさんが飲みやすい環境になるようにケージに取り付けてあげてください。飲みたくても飲めない環境ではないのかという点を疑っていただきながら、環境を見直していただくことは重要です。飲み水の量が減ってはいても、脱水を起こしていないという状況がありますので、単純に今は水分が足りているという可能性もあるかもしれません。病後の変化ということも考えられるのかもしれませんが、これから夏場に入ることで飲水量が増える時期ではありますから、今後も注意していただくことは重要だと思います。飼育環境全体にも目を向けていただいて、快適に過ごすことができる環境下であるのかということも再確認していただきたいと思います。水を与える環境を見直していただいて、興味を示してくれるかどうかを試してみていただきたいと思います。水分補給に役立つ小動物用の粉末飲料も試していただくこともよいと思います。アクアコール（商品番号944）、うさぎのバランスウォーター（商品番号949）などお勧めですのでこちらも是非ご検討ください。それでも飲みたがらないという時は、排泄の状態とうさぎさんの様子も観察していただいて、不安がある時には獣医師にご相談いただきたいと思います。部屋の隅で横たわっている様子は、体調不良から見られている様子とも感じられます。食べることができていますが、歯などにトラブルが隠されていることも考えられますし、消化管の働きが不調であることが引き続き見られていることが考えられるのではないでしょうか。脱水症状が見られるようならば、水分を補給する必要もでてきますので、専門家にしっかりと診ていただくことが重要です。水の与え方もスポイトなどを使った方法を伝授していただけることと思います。お近くに専門医がいないということではありますが、地域の獣医師会などにお問い合わせいただくことなどでも、うさぎについて勉強されている獣医師を紹介していただけると思いますので、諦めずに頑張っていただきたいと思います。