他のうさぎさんが自分の縄張りへ侵入してきたという状況ですので、穏やかではなかったのだと思います。また飼い主さんとの関係性もとても親密なようですので、やきもちを妬く様子を見せても不思議ではないようです。自分の縄張りの中で他のうさぎさんが自由に過ごしていたことで、縄張りを荒らされたという気持ちもあったと思います。足ダン（スタンピング）で怒ったことにはそういった意味があると思います。また飼い主さんも自分以外のうさぎに気を向けていたということを感じていたでしょうから、自分をアピールするために抱っこをせがんだということも考えられることです。うさぎ同士でも仲良くなることはあります。それには与えている環境やお互いの相性などが大きく関係していますので、慎重に対応していただくことが重要です。相性によっては大きな喧嘩になることもありますので、そういった危険がないようにしていただくことが飼い主さんの役目といえます。そして布団や洋服などの布製品を舐めるという行為はわりと見られる行動です。においつけやグルーミングの延長として見られているとも捉えられますが、うさぎは行動を習慣化させることがありますので、布類を舐めることができる環境があることで、それを続けてしまっている可能性もあります。体に対して悪いことはないと思いますが、あまりに熱中してしまう時には我に返してあげることも必要です。行動がエスカレートすることもありますので、そうなった時に舐めるだけでは終わらずに齧って食べてしまうこともありますので、止めさせてあげることが必要になります。また飼い主さんの顔を舐めることも、舐めるという行為自体がこのうさぎさんのコミュニケーションのひとつなのだと思います。愛情表現のひとつともいわれていますが、全てのうさぎさんが見せる行為ではありませんので、とても貴重なコミュニケーションといえると思います。