飼い主さんと別々に過ごすという体験をしたうさぎさんです。泊りがけでのお出かけの際などは、ペットホテルを利用することもあることです。そのホテルでのうさぎさんの様子ですが、飼い主さんと一緒ではないということが嫌だったということが感じられます。ご機嫌ななめな様子がまさにそうではないでしょうか。どうして私を置いていったのという気持ちを、今ある環境の中で表現していたのではないかと感じます。そしてスタンピングの行動が、飼い主さんが電話をした後からということも、不思議なことではないと思います。直接飼い主さんの声を聞いたわけではないとは思いますが、ホテルの方の話し方などで飼い主さんとの会話であると察知したと思うのですがいかがでしょうか。スタンピングの行動は、仲間に何らかの変化を伝えるために行われる行動です。また怒ったりすることでも見せる行動です。早く帰ってきて、早く会いたい、ひとりはもう嫌だというような気持ちの表れで見られていたのではないでしょうか。飼い主さんがお迎えにきてくれたことで、うさぎさんは安心できたと思うのです。そうすることで落ち着きを戻してくれて、いつもの様子を見せてくれたのではないでしょうか。爪切りも飼い主さんがいるから、飼い主さんならば大丈夫といった意味もあったのかもしれません。どちらかというと、飼い主さんに対して自己主張を見せて、その行為を飼い主さんが上手に対応できないという状況がこちらの質問にも多くいただくのですが、今回の場合はうさぎさんが飼い主さんの立場を十分に感じていて、また飼い主さんもうさぎさんに対して的確な対応や接し方を取られていることで、信頼関係が生まれているといえるようです。飼い主さんに対して我慢しているというよりも、飼い主さんといることがこのうさぎさんにとって一番のリラックスできる状況であるといえるようです。これまではあまりスタンピングの行動を見せることがなかったというようですので、今後のうさぎさんの行動にも目を向けていただくことも重要だと思います。どんな場面でどういった様子を見せるのか、今回のお泊りの体験が今後のうさぎさんの生活に変化をみせたりしないかということも観察していただくとよいと思います。