女の子のうさぎさんで11か月の月齢のようです。この歳になると大人の仲間入りといえる状況です。思春期に入ることで縄張りや自分の強さ（優位性）を主張するようになります。おしっこ飛ばしの行為は、男の子に多い行動として見られるのですが、女の子でも見せる場合があります。今回のうさぎさんは、トイレも使いながらケージの外に向けておしっこを飛ばしている、またトイレ以外のすのこでもおしっこしている状況が見られています。トイレの場所が一定ではないという環境ではなく、トイレは認識していながらも別の場所でもおしっこする必要性を感じている環境なのではないでしょうか。他にうさぎや動物などがいるのであれば、それらに対しての縄張りのアピールということもあります。もちろんほかに動物がいないという場合でも、飼い主さんに対して主張することもあります。うさぎさん自身、自分の方が偉いと思っているならば、ケージの外にもっと出してほしい、ケージの外も私の縄張りだと主張していることが考えられると思います。うさぎさんを取り巻いている環境をまずもう一度見直してみてください。縄張りの主張を助長する環境になっていないかということを確認していただくことが大切です。トイレを使っている時とそうではなくおしっこを飛ばしている様子を見せる時の環境の違いを見極めていただくことで、その理由も見えやすくなってきます。理由が見えてくればおのずと対応策もわかるようになります。思春期に見られ始めた行動は、時間が経過することでも変化してきますので、長い目で見ながら対応していただくことも重要です。おしっこを飛ばすことが予測できる環境でもありますので、飛ばしても困らないようにガードなどをつけて環境を整えていただくことで、飼い主さんの対応や気持ちにも余裕が生まれるようにもなると思います。