ペレットを食べ残してしまう状況が見られているようです。高齢うさぎさんでもありますから、若い時とは違った様々な変化が見られるようになる時期でもあるのかもしれません。おやつなどは積極的に食べる様子も見せるようですから、全てのものに対して食欲が落ちているとは言い難い印象はあるようです。食べている量が減っていることで、排泄される糞にもおのずと変化が見られることは考えられることです。取り込むペレットの量が少なくなってしまっていることで、うさぎさんの体格や体重に変化が起きていますか？この点も再度確認していただくとよいと思います。量が減っているけれど体重は変わっていないという場合は、ペレットに変わる食事（栄養）を取り入れていると考えられるのではないでしょうか。おやつやご褒美は食べてくれるということで、こちらの量が増えていたりしないかということを確認いただきたいと思います。ペレットを食べる以前にお腹がいっぱいになっていることで、食べ残しも見られることも考えられるのです。おやつなどの量も増えていない、また体重も減っていないとなれば、今食べている量が必要量であるということも考えられる部分もあるのかもしれません。ペレットの見直しの場合には、うさぎさんの体調などを見ながら判断していただくことが重要です。体重が減っていないならばこれまでと同じ栄養素を見込むことができるペレットが適していますし、逆に体重も減ってきているというならば、栄養価が少しでも高いものを選んでいただくこともひとつの判断です。摂取する量が減っている分、栄養を高めてあげるという考え方もあると思います。またペレットはそのままで、栄養補助食品（ドックス・ラビット・エンハンサー商品番号822など）を取り入れてもらうこともよいと思います。シニア向けのペレットでは、ブルームシリーズのスペシャルブルーム（商品番号1084）もおすすめのペレットです。ペレットをひとつに絞らずに、複数を与えることもよいことです。食欲が落ちた時に食べられるものが多いほうが、その時の気分に合わせてうさぎさんが食べたいものを選んでくれます。それには普段から食べ慣れたものがあることで、選ぶことができる環境となりますので、併用して与えていただくこともお考えいただくよい時期なのかもしれません。併用して与える場合も、一日の与える総量はしっかり管理していただくことが必要です。そして、ペレット以外に牧草なども積極的に食べているのかどうかも探っていただきたいと思います。ペレットや牧草を食べたいけれど食べられない環境になっていないかということも疑っていただくことは重要です。うさぎさんの体にトラブルが生じていないかということも、探っていただきたいと思います。そして、赤ちゃんが新しく家族に加わったという環境の変化も体験しているようです。赤ちゃんの存在がこれまでにはなかったことでもありますし、飼い主さんの愛情も二分されていると感じている状況もあるのかもしれません。こういった変化をストレスと感じていて、食欲自体が落ちている可能性もやはり考えられることなのだと思います。こういった状況があるということを再認識していただきながら、うさぎさんに接していただくということもとても大事なことだと思います。食欲と排泄の状態を今後もしっかりと見ていただきながら、少しでも不安が残るという時には早めにかかりつけの獣医師に診ていただくこともとても大切になってくると思います。体調の変化を早期に発見できることで、症状の軽減も見込むことができますので、迷わずにご相談いただきたいと思います。