我々人間からうさぎへと、風邪がうつることはないと思います。ただし、我々が風邪を引いているときなどは、天候が不安定だったり、部屋が乾燥気味だったりして、うさぎにとっての環境としてもベストでないことがあるのかもしれません。また体調自体があまりよくない時は、疲れや食生活などにも理由となることがあったりするのではないでしょうか。パートナーとしてのペットは、飼い主さんの影響を多く受けていますので、知らず知らずのうちに同じ体調のサイクルなどを見せることもあると思います。ですから飼い主さんに風邪の症状や体調不良などが見られた時には、飼育環境全体を見直していただくことがよいといえると思います。室温や湿度、部屋の空気の入れ換えの状態など、私たちにもうさぎさんにも良い環境をつくってあげることで、お互いの健康状態も保てるのではないでしょうか。うさぎさんの食欲や生活リズムなどもいつもと一緒であるのかということも探っていただくことも重要です。うさぎさんの体調に不安な点が見られた場合は、専門家である獣医師にきちんと診ていただくことが必要です。また、人からうさぎへ移るというよりも、うさぎがかかる病気の中で人へ移ってしまう病気がいくつかあるといえます。（皮膚糸状菌症やパスツレラやダニなど）飼育環境の衛生状態の管理や、うさぎと接触したときはきちんと手洗いうがいをするなどの根本的な注意を怠らないこともとても重要です。