ひと月ほどご実家で過ごした後に見られるようになった行動の変化ですので、この環境の変化の体験が影響していることも考えられると思います。これまでも過ごしたことのある場所とはいっても、期間が長かったことがありますので、これもまたこれまでとは違う変化といえることなのです。環境の変化を体験したことで、これまでの自宅での過ごし方にも変化が見られることも推測できます。今まで通りの縄張りであっても、その縄張りは自分のものだと明確にしようするならば、糞などでにおいつけを行うはずです。年齢的にも思春期を向かえても不思議ではない時期といえるようですし、また発情していることも考えられますので、そうなるとうさぎさんの様子や行動にこれまでとの違いが見られるようになります。お年頃といえる時期に入ってきたともいえるのではないでしょうか。ケージの中で激しく動くことの意味としては、外に出たいという気持ちや、食べ物がなくなっているということ、かまってほしいということなどが考えらえることだと思います。また、思春期や発情によって、落ち着きがなくなっていることも考えられます。ご実家での一日の過ごし方は、これまでと同様でしたでしょうか。もし、生活のリズムが自宅で過ごす時と違っていたならば、直前まで過ごしていた生活リズムと同じように過ごしたいといううさぎさんの気持ちから見られている動作といえるのかもしれません。環境の変化と思春期を向かえたことが相まって、うさぎさんの様子に変化が見られているといえるのではないでしょうか。今一度うさぎさんを取り巻く環境全体を見回してみてください。改善できる部分があるのかどうか、これまで通りというならばその中でどう対応することができるのかを考えていただくことになると思います。ペレットは決まった量を与えていただくことが必要ですが、チモシー牧草は食べ放題の環境を与えてあげられます。いつでも食べられる環境を与えていただくことでも、ストレス軽減の効果が見られて、行動に変化が見られるかもしれません。またケージの中で活発に動いてしまうならば、その中でケガなどしないように、ケージ周りの環境を確認していただくこととともに、爪も適切な長さで保たれているのかをチェックしていただくことも必要です。そして、糞やおしっこに見られる変化も慎重に受け止めていただくことが大切です。ベランダで遊ばせた後ということですが、この時にベランダ内にあるものを食べてしまったなどのことがなかったか、思い返していただくことは重要です。またその前後での食事内容や過ごさせた生活スタイルなども合わせて考えていただくことも必要です。糞が小さくなるということは、お腹の消化システムに普段とは違う働きがおこっているといえると思います。食べるものやその量が変わったことでも見らえる変化ですが、ストレスなどの影響によることも考えられます。飲み水の量も減っているならば、色の濃いおしっことなることも必然ですが、水を飲むことができない環境となっていないかを確認していただくことが必要です。水の与え方についても問題がないかを確認していただきたいと思います。そして、排泄物の状態にもまだ不安が残っているという時には、獣医師に診ていただきましょう。うさぎさんにトラブルが起きているサインではないかということを明らかにするには、専門家に直接診ていただくことが一番です。この時、これまでとの様子の変化なども合わせてご相談いただくことで、病気に関する状況があるのではないかも含めて診察していただけると思います。