誤飲などで飲み込んでしまった異物は、飲み込む際に運良く細かく砕かれて体内に送り込まれた時には、糞に混ざって排泄される場合もあります。ですがそうではない場合には、お腹の中にとどまってしまいます。特に、消化されないものの場合には、飲み込まれた被毛などと一緒に毛球になることもあります。異物が溜まってしまうことや毛球ができることで、腸の働きが鈍くなり、消化システムなどにも狂いが生じてきますので、消化器系の病気の発症の可能性が高くなります。そうなると食欲不振や排泄の状態の変化、また元気がなくなったり、じっとしていることが多くなるなどの変化が見られるようになります。お腹の中に問題が起きているかどうかは、獣医師のもとで診察していただくことでわかります。深刻な場合には、手術で毛球や異物を摘出することもあります。ですからそういった危険にさらさないためにも、与える飼育環境をしっかりと管理していただくことが、飼い主さんの役目なのです。そして繊維質の多い食事内容（牧草をしっかり食べてもらうこと）や、水分も積極的に取り込んでもらえる環境を与えていただくことも大切です。