トイレの使い方に変化が見られてきていえるようですが、飼い主さんの見解にもあるように思春期を向かえてきているのであれば、納得のいく状況ともいえるのかもしれません。自分の縄張りや優位性を主張する行動が見られる時期でもありますので、トイレの使い方にも変化が見られることも少なくありません。トイレを全く使わないとなるならば、トイレと認識しているものやその場所が変わってきていると捉えていただける部分があるのだと思います。ですが、今回の場合には、トイレも使いながら、また他の場所でもトイレをしてしまっているということですので、トイレの場所が不明確になったというよりも、縄張りなどの主張として見せている可能性が高いと考えられるようではあります。トイレ位置やトイレその物を変えたりといろいろ試されているようですが、これといった解決法がまだ見つかっていないようです。粗相防止にかじり木などを固定していただくことも、とても有効的です。おしっこの体制が取りにくい環境にしてあげられます。今のガードもどういった状況になっているのか、ガードをつけてもおしっこしてしまうのには、その体制を取ることができるからともいえると思いますので、取り付け位置なども今一度考慮していただくこともできるのだと思います。また、これまでの環境の変化となったごろ寝ソファーをもう一度取り入れていただいて、以前と同じ環境で反応を見ていただくこともできるのだと思います。トイレ以外の場所のおしっこのにおいは取り除いてあげるという基本的な対応は、今後も続けていただくことになります。床面はすのこの場合が現在のケージは多いですので、拭くという対処の他に、洗っていただくことも大変重要です。しっかりにおいを洗浄していただきながら、最後に消臭スプレーでにおいを徹底的に取り除くことができます。この時、洗い替えを用意していただくことで、しっかり乾かすことができますので、是非試していただきたいと思います。エアコンの効果が行き届く環境となったことで、室温や湿度に問題がないか、この点も確認していただくことがよいと思います。より過ごしやすい環境となったと捉えられることではありますので、快適がゆえに縄張りの決まりがゆるくなったということも考えることはできるのかもしれません。少しずつの環境の変化と、うさぎさんの成長があいまって、行動に変化が見られている場合も多いことだと思います。なんらかの理由があるから変化があるといえるのだと思いますので、もう一度、客観的な目でどういったケージの使い方をしているのか、縄張りをどう決めているようなのかを観察していただくこともよいのだと思います。一日をどう過ごしているのかをじっくり見ていただくことで、うさぎさんの気持ちを読む取ることができることもあります。その気持ちを感じるまでは、時間がかかることももちろんあります。すぐに解決できるもののほうが少ないことでもありますので、じっくりと向き合っていただくことが必要なのだと捉えていただきながら観察していただくことも大事なことなのです。