鼻をすすっているような音が聞こえるようになっていることと、その鼻が湿っている状況も見られているようです。鼻が濡れてしまうような環境が他にあったりしないか（飲み水などの影響）ということも確認していただきながら、慎重に対応していただくことは必要だと思います。鼻の部分が濡れているということは、うさぎにとっては体調不良のサインとしての症状とも捉えられることです。くしゃみの症状はないようですが、鼻の部分に何らかのトラブルが起きていることで見られている状況といえると思いますので、きちんと専門家に診ていただいて判断していただくことが賢明です。室内の温度差が生まれてしまっている環境ですので、この点も原因として考えられることではあると思います。お留守番時でも室温と湿度を普段と同じようにしてあげられるような環境作りを目指していただきたいと思います。室温の管理が難しいという場合には、うさぎさんがケージの中で暖を取ることができる環境を与えていただくことでもよいのです。ペットヒーターなどやハウスなどの寒さ対策用品も取り入れていただくことで、室内の温度が普段と異なっていても、うさぎさんが過ごす場所の一部に暖かいと思える場所を作っていただくことで、うさぎさんが好きな場所を選んで過ごしてもらえる環境を与えてあげられます。そして、首の後ろの部分の毛が抜けていることについては、うさぎのうなじにあたる場所をnapeといいます。この部分は、特に長毛種の場合にはここだけ毛が薄かったりする傾向は見られるようです。また色が違っていたりする場合もあるようです。毛の抜けている場所をみていただいて、白いふけや赤みなどがあるときには、ダニや真菌症などの皮膚炎の可能性があります。肌のトラブルといえますので獣医師にご相談していただくことが必要になります。今回のうさぎさんの場合には、皮膚の状態に心配な点などは見られていないようです。この部分の毛が薄くなっていることはよくあることでもありますので、きれいなピンクであれば大きな心配はないかと思われます。ただ、５センチというある程度の範囲に見られていますので、ストレスなどがあって抜けたりしていないかということも含めて、今一度環境全体を確認していただくことは重要だと思います。温度差などもストレスにつながることですので、安定した環境の中で過ごさせてあげられるように見直していただくことも大事なのだと思います。鼻の症状もありますので、この部分の毛が抜けていることについても、獣医師に合わせてご相談いただくとよいと思います。実際のうさぎさんを診ていただくことで、様々な疑問が明らかになるといえるのです。