繁殖能力については、オスの場合はその能力を持ち続けるといわれています。２、３年で繁殖のピークは過ぎるとはいわれていますが、その後徐々にその能力を失っていくようです。ただし、これはそれぞれのうさぎの差（個体差）がとてもあるといえるようです。メスの場合はその視点が、出産に適した年齢として考えられることだと思います。実際に妊娠して出産するメスの体には、大変な負担がかかっていることなのです。初産の年齢が上がることや、高齢での出産で、母胎にも危険が伴う可能性が上がるのです。メスの場合には、生殖器系疾患の発症率が高いことからその予防として、出産を考えていない場合には、適した年齢のうちに避妊手術を行うことが勧められています。どちらかだけ手術をという場合には、こういった面も考えながら判断していただくこともよいと思います。ただ、繁殖能力の長さという点からいえば、オスのほうがその能力を持ち続けるといえますので、去勢手術という判断もひとつといえるでしょう。いずれの手術も、一般的には性成熟を過ぎたら可能であるといわれています。時期としては、うさぎの種類や大きさでも異なりますが、生後５～６ヶ月くらいから可能になります。手術に関しては、歳を重ねる事に難しくなっていくといわれていますが、これには体に余計な脂肪がついてきたり、術後の回復力などからいわれているようです。最適な時期に手術をとお考えいただくことはとても重要なことだと思いますので、より手術に関するリスクや費用、術後の管理やケアなどもよく考えていただきながら、かかりつけの獣医師とよくご相談していただくことがよろしいと思います。