横になって体を伸ばしている様子は、うさぎさんがとてもリラックスしている時に見せる行動です。その時に頭を上げ下げするように、そして口元も動いているような様子が見えているようです。リラックスした状態の中で、何らかの思いがあってその行動を見せているのだとは思いますが、その真意は確かに読み取ることが難しいようです。よくうさぎは舐めることを繰り返したりします。布製品を舐め続けるというような行動も見せたりするのですが、そういった行動と同じような印象はないでしょうか。頭を動かして口も使っているような様子から、顎の下などをお手入れしようとしていることなども考えられたりしませんでしょうか。見せる行動がエスカレートすることもよくあることです。繰り返し見られる様子がある時には、一旦我に返してあげるように、行動を止めてあげることで様子を見ていただくこともできると思います。どういった理由が隠されているのか、慎重に対応していただくことももちろん大事ですので、食欲や排泄の状態なども観察していただくことは大切だと思います。そして、年齢からも思春期を迎えるようになっても不思議ではないと思います。自己表現がより見られるようになる年齢でもあるでしょう。ケージから出された時、飼い主さんの足元にまとわりついてくることや、洋服や足に噛むような仕草を見せることも、この思春期から見られていることと考えられそうです。発情している場合や、自分の縄張りや強さなどを示そうとしていることなどが考えられます。ケージの中でスタンピングの行為を見せたことには、何か伝えたいことがあったのかもしれません。普段とは違う何かを察知して、そのことを教えてくれていたのかもしれません。また生活のリズムなどが変わっていたりしたのならば、その事に対していつもと違うよと怒っていたのかもしれませんね。今までとは違った行動が見られる時には、その時だけを見るのではなく、その前後のうさぎさんを含む環境全体を見回していただくことで、理由のヒントが見つかりますので、今一度よく観察しながらその真意を探っていただきたいと思います。