うさぎが見せるマウンティングは、繁殖や縄張り、優位性を示す為に見られる行動と言われています。今回のうさぎさんの場合には女の子ということと、年齢もまだ若いということがありますので、繁殖に関して見せているとは言い難い状況だと思います。ただし、思春期に見せ始める行動の変化という捉え方はできるのかもしれません。縄張りや優位性を示す為に見せていると推測できることだと思うのですが、接している飼い主さんがそれらの為ではないという印象を受けていらっしゃるようです。愛情をアピールするために見せる行為か？ということについては、そういった意味も一理ありといえる部分があるのかもしれません。優位性にも似た自己主張といえることですので、この行動を見せる際のうさぎさんを取り巻く環境によって、解釈できる言葉も広がることだと思います。ただし、噛みついてくるという行動から、マウンティングの行動へと移行してきています。この飼い主さんに見せる行動が幅広く見られ、またエスカレートしているとも捉えられることだと思います。今後もこの行動を容認してしまうことで、さらに行動がエスカレートしてくることが予測されると思います。また、この飼い主さんにはどんなことでもできると解釈しつつある状況も見られているのではないでしょうか。そのことが優位性を示しているとも解釈できる部分もあるのだと思います。アクションを起こされる側の飼い主さんが、この行動を受け入れるというお気持ちがおありのようです。ただそうなれば、この行動を続けてもよいという環境をうさぎさんに与えることになると思います。噛みついたりマウンティングの行動を起こしているときは、他とは違って興奮している状況ともいえることだと思います。興奮状態を常に持ってしまうことで、体へ負担が全くないかといわれればそうではないといえるのではないでしょうか。性格にもよりますが、穏やかにストレスなくゆったり過ごせる環境を与えていただくことが大事なことでもありますので、今一度うさぎさんを取り巻く環境を考えていただきたいと思います。今のままの環境の中で過ごさせたいということであれば、マウンティングの行為を見せ始めた時に、その行為をやめさせるように行動を制止していただくという方法で対応を行っていただけると思います。マウンティングの行動を見せずとも、あなたのことをちゃんと見ているよと目を見て話しかけてあげてください。賢いうさぎさんのことですから、きっとそのことを繰り返すことで理解してくれるのではないでしょうか。うさぎさんそれぞれの性格や見せる行動の違い、環境の違いなどから、対応策がひとつではありません。うさぎさんを取り巻く環境をしっかり見つめていただきながら、その中で改善できることを見つけていただいて、その結果を見ながらまた対応策を模索していただくことになるのかもしれませんね。そういった過程も楽しみのひとつと感じていただきながら対応していただきたいと思います。