うっ滞の症状が見られているようですので、お腹を動かすことに繋がる環境を考えていただくとよいと思います。まず食事については、牧草の繊維質がとても大きな役割を果たします。チモシー牧草をいつでも食べられる環境になるよう与えていただきたいです。また、新聞などを食べてしまうようですので、これらを食べたりいたずらできない環境にしていただくことが重要です。食べられる環境にあるからこそ口にするわけですから、そうできない環境に整えていきましょう。その変わりに、牧草はいつでも食べられるという環境にしていただきたいのです。また、換毛期で抜ける毛も多いと思いますので、うさぎさんが無駄に飲み込むことがないように、グルーミングのお手伝いも行っていただくことが重要です。そして、お腹が上手に動いていない状況ですから、飼い主さんがその動きを促してあげられるようにマッサージしていただくこともよい方法です。食べることで腸内を活発に動かすよう促すことと、マッサージを行うことで、次第に普段の腸内リズムが戻ってくると考えられることではあります。マッサージというと難しく捉えてしまいますが、飼い主さんの両手を暖めて（ここが重要です！）から、そっとお腹に手を当てていただくことでよいのです。手当てという言葉がありますが、文字通りの対応なのです。優しく触れてあげることでも、十分なマッサージとなるのです。うさぎの皮膚もとてもデリケートですので、優しく撫でるようなイメージで行うと捉えていただくとよいでしょう。また、担当の獣医師にも、どのように対応してあげるとよいのかをお聞きいただきたいと思います。うさぎさんと一緒にどうするとよいのかを直接教われる貴重な機会ですので、是非ご相談いただきたいと思います。