お年頃となったうさぎが、ある特定の人に対してだけ違った行動を見せることもしばしばあります。思春期を向かえたということで、成長に伴った行動の変化ということのほか、取り巻く環境によっても見られる行動に違いがあることだと思います。また、日頃のうさぎさんへの関わり方などでも、警戒や攻撃に繋がる行動を取るようになることもあります。ひとつのことが大きな理由となることもありますが、様々な要因があることで行動として見られていることもあるようです。普段うさぎさんにとってイヤな行為を担当している場合なども、警戒したり、攻撃したりという様子を見せるようでもあります。また、ご家族ごとの関係性などももちろん影響があることだと考えられます。うさぎはよく自分の置かれている立場をわかっていますので、その中での上下関係を冷静に判断している場合もあると思います。自分よりも下だと判断している場合には、その優位性をしっかり示そうとしていると解釈できることです。どういった関わり方を持っているのか、これまでに何かなかったかということをよく考えて観察していただくことが大事だと思います。そして、一緒にいるだけでも警戒しているということですから、お互いにとってもストレスとなることと考えられます。接触できる環境にあるからこそ、噛みつくという行為にまで発展しているわけですから、そうせずともすむ環境で過ごさせてあげることもとても重要です。時期的なものの場合もありますので、様子を見ながら接するということもよいのかもしれませんね。様子を見ながら落ち着きが見られる時などに、まずはケージ越しなどの状況から、うさぎさんの大好きな行為に繋がることで関わってみていただくこともよいのではないでしょうか。