うさぎさんにも思春期と呼ばれる時があります。お年頃の年齢になることで、自分の気持ち（自我）を行動で表現してきます。その行動が私たちの目から見ると問題行動となってしまったりするのですが、そのことさえもうさぎさんからのコミュニケーションだと解釈していただくことで、対応する時の飼い主さんの気持ちにも余裕が生まれてくるのではないかと思います。思春期が訪れる時期としては、これもまた様々なのです。個体差のあることでもありますし、それぞれのうさぎさんを取り巻く環境の違いなどでも大きく変わってきます。今回の場合には、生後４ヶ月頃に、縄張りや優位性を主張するような行動が見られていたようです。この行動も思春期として捉えていただけると思います。その行動が収まったということには、このうさぎさんにとって、縄張りや自分の強さを主張せずによい環境だと認識したといえるのではないでしょうか。今後も同じ環境の中で過ごすことができれば、問題行動を見せることなく済むと考えられます。逆に反抗期といえるような問題行動が見られた時には、その行動を見せる必要があるからといえると思います。その場合には、与えている環境をしっかり把握していただいき、さらに見直していただくことで問題行動を軽減することができるのです。思春期は個体差のあることですので、全く問題行動を見せないという子もいますし、かなり年齢を重ねてから見せ始めたという子もいます。うさぎさんが見せる行動は、うさぎさんからの言葉でもありますので、その言葉の真意を理解するには、うさぎさんを取り巻く環境全体から探っていただくことで、その気持ちが見えてくるといえるのだと思います。