足の裏の毛がはげてしまう症状は、ソアホックと呼ばれています。この症状は、わりと多くのうさぎさんの足裏に隠れていることがあります。うさぎさんが過ごす飼育環境をしっかり見直すということがとても大切になってきます。ソアホックの原因として、飼育環境が問題となる時は次のことを確認してみましょう。狭いケージであまり動くことがなくいつも同じ姿勢でいたりしていませんか？床が平らで移動するときに足底の同じ場所がいつもあたっていたりしていませんか？おしっこで床が湿っているなどで不衛生な状態ではないでしょうか。この場合には皮膚炎になりやすい環境となってしまいますので、早急に改善が必要になってくると思います。今回の場合の環境は、プラスチック製のすのこを見直していただいたようです。コルク材はクッション性に富んでいますので、足裏に対しても優しい環境になるのだと思います。ただし、齧り癖がある場合には、見直していただくことも必要になってくると思いますので、様子を観察していただきたいと思います。トイレの場所が一定ではないうさぎさんの場合、おしっこがその場に留まりにくい環境を考えていただくことが第一です。木製のすのこももちろんよいのですが、さらによりおしっこに触れる機会が少なくなるのが、金網タイプのすのこでもあります。この金網タイプは、ソアホックになりやすいといわれているケースがあるようですが、我々うさぎのしっぽではそうではないと感じています。おしっこのキレがよいことはもちろん、当点でお勧めしているケージに用いられている下網のように、弾力性があるタイプのものは、足裏にも優しい環境となるのです。この下網を基本として、そのケージの中に木製のすのこを部分的に取り入れていただくことで、足裏の同じ部分が常に床面に接するという環境から逃れられるようにもなることでしょう。また、わら製品や牧草などは、トイレが決まっていない子の場合にはやはりあまり適さないかもしれませんので、こういったそれぞれのうさぎさんの行動なども考慮していただきながら、より快適な環境を考えていただくとよいと思います。そして環境を整えていただいたら、あとは足裏のケアも忘れずに行ってくださいね。両目ぐしやノミとりぐしなどを用いて、足裏を覆うように毛を立ち上げながら整えてあげることもよい方法です。また必要があればケア用品（プロポリス軟膏、キトンクリーム、パナズーバウケアクリームなど）を取り入れていただいて、患部が炎症を起こさないように、清潔に保てるように対処していただきたいと思います。それから、女の子のうさぎさんの乳首がかなり膨れているという状況が見られているようですが、年齢的にも性成熟を向えていますので、思春期などを向え疑似妊娠などの行動も見られてきてもおかしくない時期とはいえるようです。このとき、おっぱいが熱をもっていたり、大きく腫れていたら、乳腺炎などという病気の可能性がある場合があります。今回のうさぎさんの症状には、こういった病気の疑いがある様子でもあると思われますので、獣医師に相談していただくことが必要だと思います。どういった状況で見られている症状であるのかということは、実際診て判断できることでもありますので、どうぞかかりつけの獣医師にもご相談していただいて、うさぎさんの今の状態を明らかにしていただきたいと思います。病気の疑いがなくなれば、安心して過ごすことができますからね。