９歳という高齢からくる病状ということも考えられるのかもしれません。骨自体でも骨粗鬆症などの症状が出てきたり、今回のうさぎさんのようにヘルニアの症状なども見られてくるのかもしれません。腰が抜けたような様子を見せているということですので、この９歳という年齢をしっかり受け止めていただきながら、年齢にあった飼育環境を考えて与えていただくことも大事なことなのだと思います。ケージの中のレイアウトも、上下の運動が少なくなるような環境が適してくると思います。上下の運動を制限するようになれば、その分運動量も少なくなってきますので、行動を往復させるようなレイアウトを考えてあげることも重要になってきます。視力などが衰える前に、シニア向けのケージのレイアウトを考えて、その環境に慣れてもらうようにしていただくこともよいでしょうね。また、サプリメントをも取り入れることもよいのではないでしょうか。小動物智恵シリーズの「腰・関節」は、高齢うさぎに特にお勧めです。もちろん、かかりつけの獣医師にも、どういったサプリを取り込むと有効的か、根本的な食事の内容なども合わせてアドバイスいただくこともよいと思います。また、Tタッチは、マッサージの第一段階ともいえる、指で円を描きながら身体を優しくなでる方法です。うさぎの皮膚に非日常的な刺激を与えます。神経節を活性化することで脳に刺激を与えて、うさぎ自身に自分の体を意識させる事が出来ます。ただし、今回のような骨や関節などの病気があるうさぎさんの場合には、注意をしていただくことも必要なのかもしれません。無理にマッサージをすることで症状を悪化させてしまうことがありますので、小動物のマッサージに詳しい獣医師の指導を受けながら、チャレンジしていただくことがよいのではないかと思います。当店のHPには「町田店長アドバイス　うさぎの飼育講座」がございます。その中に、ご長寿うさぎについての講座がありますので、是非そちらもご参考にしていただければと思います。