後ろ脚に毛が抜けてしまっている部分があるようですから、痛がったり痒がったりしている様子がないという場合でも、患部がどのような状態にあるのかということを、しっかり見極めていただくことは大事なことだと思います。地肌が見えてしまっているのであれば、その部分に炎症などがないかよく観察してください。そして、毛が抜けてしまったことが、どんな理由によってであるのかということも考えてあげる必要があります。飼育環境に毛が抜けてしまうような問題点などがないか、自分で毛を抜いてしまっているような行為を見せていないかなど、こちらも確認していただくことが必要です。飼い主さんが考えていらっしゃるように、ストレスがある時などに、過剰に毛づくろいを行ったり、毛を抜いてしまったりということにより、ハゲができてしまう場合もあるのです。ストレスを与えてしまっていないか、うさぎさんを取り巻く環境全体から考えていただくことと、こういった行為を見せていないかということも合わせて観察していただきたいと思います。飼い主さんが忙しく、へやんぽの時間がなかなか取れないということも、うさぎさんにとってはストレスと感じているのかもしれません。短時間でもいいですから、定期的に遊ばせてあげられる時間が作れないかを考えてあげていただきたいところではあります。また、サークルなどがあるようならば、それを上手に使っていただくとよいでしょう。ご帰宅後に常に一緒にいる（見ていてあげる）ということができないわけですから、サークルがあれば、ケージからこのサークルの中に放してあげて、その中に危険なものなどがない環境に整えていただくことで、うさぎさんに安心して遊んでもらえることとも考えられます。一日お留守番をしていたうさぎさんにとっても、楽しみを与えてあげられるようにできないか、飼い主さんの生活ペースに無理のない程度の範囲で考えてあげられるとよいのだと思います。