かなり気をつけていらっしゃる食事を与えているようでも、なかなか症状に変化がないということのようですので、痛そうなうさぎさんの姿は本当に心配になっていらっしゃるのではないでしょうか。きちんと獣医師ともご相談されていらっしゃいますから、よりよい環境にすることで、症状が軽減されてきてもよいようではあるのですよね。食事の内容からすると、それぞれを制限しながら与えていらっしゃいますから、見直すということになると、より量を少なくするということにもなりかねません。お使いの軟水の水も、低カルシウムの水「低カルピュアウォーター」などとその成分を比べてみていただきたいと思います。かなりその量がしぼられていますので、効果も見込めるのではないかと思われます。牧草も同様です。やはり穂先には嗜好性が高いイメージもありますので、その量に気をつけていただくことで変化があるかを観察していただくこともよいのではないでしょうか。また、クレイングラスもお勧めです。チモシーと同じようにイネ科の牧草ですが、低カロリー、低カルシウムという特徴があります。一日に与える牧草のうち、何割かをこちらに変えてみるということでもよいのかもしれません。穀物のえん麦に関しても、たしかにこちらにもカルシウムが含まれていることではありますが、適量の範囲で与えていらっしゃいますので、大きく影響しているということは考えにくいのだと思います。ただしこちらも気になるという場合には、与える量を少なくして様子を見るということもよいのだと思います。サプリメントも、固めたものではない天然そのままのタイプなどであれば、お使い頂きやすいのだと思います。Dr.Pure ナーシングハーブは、尿路結石や胆石、腎石に効果がある漢方として有名な、ウラジロガシと金銭草をブレンドしてありますので、興味がおありの際には是非取り入れてみていただきたいと思います。今回のうさぎさんは、砂状のおしっこが出やすく、結石になりやすいということでもありますので、おしっこを作り出す器官に、持って生まれた特徴などもあったりするのではないでしょうか。ですから普段であれば制限することで症状を減少できるものが、なかなかそういかないということとも考えられたりするのだと思います。よりカルシウム量を制限することや、より詳しく検査していただくということなどが必要になってくるのかもしれません。そして、時折痛そうにしているということですので、その時がどんな時なのかを探ることも必要でしょう。食事に関わらず、ストレスがある時だったりするのか、飼育環境に変化がある時（気温湿度）なのか、何らかの原因となるようなことが見つからないか、考えてみていただくこともよいと思います。